音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

MIZUNO ミズノマリンバ 水野マリンバ

2024-07-11 | 音楽と楽器
■所有しているミズノマリンバ(水野三郎氏製作・水野楽器製作所)のご紹介。
  
●音域:C28-C76 4オクターブ
●鍵盤数:49鍵
●低音部23音 2連共鳴管(短管着脱式)
●桁、共鳴管折り畳み式
●製作年代:1970~80年代

水野三郎氏は岐阜県多治見市でプロ演奏家のためにハンドメイドマリンバを製作していた孤高のマリンバ製作家でした。
水野氏の製作する一切の妥協を許さないマリンバは、眼鏡にかなったプロ演奏家でなければ製作してもらえない機種もあったことなどから、幻のマリンバとされ今でも多くのプロ演奏家が好んで使用しているほどです。

4オクターブのコンサートマリンバ。選びぬかれた材料で製作され深く豊かな音色です。 低音部23音は2連共鳴管です。通常の長管と着脱式の短管。2連にすることでクリアな音色から倍音の多い深くコクのある音色に変化します。ミズノマリンバは豊かな倍音と音色で、楽器全体の響きも非常に良いと言われています。

/////////////////////////////////////////////////////////

自分は学生時代に東京上野にある芸術大学に行っていましたが、専攻は驚くなかれマリンバです。
当時ドラムセットでの仕事が忙しくなり1年で中退してしまったので、レッスンはほとんど受けて
おらず、マリンバはまともに触ったことがありません(いま会社には大型のマリンバがありますが……)

噂には聞いていましたが、このマリンバは非常に音楽的に鳴る楽器で、低音部から高音までの
つながりと響きは最高でウットリします。低音部の2連共鳴管が良いのかもしれません。
マレットでロールしてみると連続したサウンドに聴こえてくるポイントがあり、ゴトゴト
となるような無粋な感じはありません。

これがあれば5オクターブマリンバは必要ない気もします。

もちろん音域が不足していることは間違いないですが、ドラムセットで言えば5オクターブマリンバは
ツーバスやタムが5つも6つもある多点セットと同じで、それでできることは音色とか楽器全体の共鳴
(まとまりとしての楽器鳴り)が失われている印象です。

特に拡張されたLOW低音域の鍵盤はヒットした後にチョークする(詰まる)感じで、ロールすると
鍵盤の鳴りが付いてこないし上手く振動しないので、自分はあまり好きではないのです。

だいたい左右に動いて演奏できる限界は4オクターブまでじゃないでしょうか。
もしピアノが100鍵盤あっても音楽表現はさほど広がらないと思います。

世の中でマリンバを弾く人はたくさんいますが、自分の感想ですが皆さん5オクターブを弾く
ことに夢中になってハードヒットしてしまい楽器の響きを損ねているように思うのは、
自分だけではない気がします。

打楽器の特性で「ある程度以上に強くヒットするとディケイ(余韻)が短くなる」つまり音が短くなって
スタッカートになる、ということを今一度認識する必要があるでしょう。

マリンバはそのデッドラインが非常に低く、特に低音部の1.5オクターブ分はかなり
タッチをソフトにする必要があるように思います。

縁あって良い楽器が自宅に来て、これからの練習がとても楽しくなります。
この楽器で学生時代にやり残したことが少しでもできるようにします(反省~m(__)m)

////////////////////////////////////////////////

この記事についてブログを書く
« 「トラとクロ」二匹の保護猫 | トップ |   

音楽と楽器」カテゴリの最新記事