音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

Tivoli Audio Model One(オリジナル)

2022-05-02 | オーディオ
◎モノラル音源の楽しみとは?

防災ラジオは以前紹介しましたが、今回はハイエンドラジオ
Tivoli Audioを紹介します。

インテリアとしても人気があるTivoli Audio Model One。
あまりに高額(4万円近い)なんで、敬遠していましたが
初期バージョン中古がラクマに出ていたので買ってみました。
国産のポータブルラジオ3台分ってとこでしょうか。

プレートがゴールドなんでかなり古いかもですが、
オーディオ的なポテンシャルはすごく高いです。
全ての部品に手抜きが無いので、セッティング次第では
ハイエンドオーディオを超えてきます。

こういったアナログ機材を今風のデジタル機と比べて

「FMがチューニングできない」「AMまったく入らない」
「良い音?モコモコじゃん」「低音が出過ぎる~(>_<)」

などコメントしている方がいますが、良い楽器と同じで
いろいろと手を加えたり、場所に馴染ませたり(重要)する
と、しっかりとその能力を発揮します。

良い楽器もオーディオもポテンシャルが高いものほど、環境や
それを使う人によって「ダメダメ」になることも多いです。
安物は「常に50点しか取れないモノ」とも言えるでしょう。

まずラジオは置き場所がすごく重要。
高さは耳よりも上(重要)、どの方向に向けるかはその家次第。
それでもダメなら外部アンテナ使用(金属でなくラインがあるもの)
ちなみにマンションではAM受信は難しいです。

◎Tivoliはチューニングすれば本領発揮

本体のモディファイは以下がポイントです

1.低音はバスレフの穴をスポンジで埋めて調整
2.写真のように木製の板に乗せる(できれば1枚板のホンモノ)
3.アイソレーションを取る(スポンジに乗せる)

低音はバスレフの抑制が決め手になります。
アイソレーションは取らないほうが良い場合もありますが、
だいたいはドラムのシンバルスタンドに使う「CYMPAD」の
40×15を下に3つ(前に2つ)かませる。

自分の経験からですが...
スピーカーは固定せず、パッドに乗せるだけのフローティング
のほうが自由に振動できて、上手く鳴るかと思います。

木製の板は共鳴で音を柔らかくさせる。特にチボリは底にバスレフ
があるので、いろいろと試すことが重要。試行錯誤でやってみて、
上手く鳴らせた時に、やった~となるのがアナログの楽しみです。

「上手く鳴っている」というのはすごく微妙な感覚なので、
音程が分かるなどの耳が良いという音楽能力とは少し違んです。
なんというか空間に音がきれいに並んで響く感覚でしょうか。
これは日々の気温や湿度、自分の体調などですごく変化します。

Tivoli初期モノはBluetoothが付いていませんが、AUX入力があるので、
オプション外付けでなんとかなります。拡張FMも聴けませんが、
とりあえずJ-WAVE固定なので問題なし。

モノラルは上手く鳴らすのが難しいですが、ようは「メインの
音、つまり主役が音楽として聞こえる」ことが重要です。ステレオは
そういった音楽の主役がぼやけがちです。ステレオ(立体感)や伴奏の
華やかさで気が散ってしまい、本来の音楽が持つ音楽的なコンセントレーション
(集中力)が削がれてしまいます。

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※ビートルズは「モノラル」が基本

ビートルズの録音後のトラックダウンはまず「モノラル」バージョンを
レコードのマスター音源として仕上げていました。

プロデューサーのジョージ・マーティンがTD立ち合い、徹夜明けで
やっと終わって、帰り際にアシスタントにこういったそうです。

「俺クタクタだから、ステレオミックスは適当にやっておいて」


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