音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

「趣味はガーデニング」のネガティブな意味

2022-02-13 | シェルター建築
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<エクステリアの作業は60歳が限界>

「趣味はなんですか?」と聞かれて(めったにないが)
少し気取って「ガーデニングです」と答えたとしましょう。

でも「ガーデニング」ってなんだろう?
こちらの山ではガーデニングという概念はイコール
「草刈、間伐、土木工事」を意味します。

つまり外構工事がほとんどで、これは趣味ではありません。
その証拠に自分の土地には「園芸品種」の草木がほぼありません。

また世間にはエクステリアのDIYを楽しむ方も多いかと思います。
ピザ窯を作ったり、ファイヤースペースなんか作ったり。
でもこれもあれもこの山にはありません。

理由は?~簡単で他に必要な整備で手が回らないから。

エクステリアって外注すると高額な見積りが出てきてしまい
「これだったら自分でやってみようかな」と思うのも無理はありません。

これも考え方次第ですが、こちらではすべてプロまかせになります。
森の中ですべて傾斜地の場合、自分の力ではどうしようもありません。
ですから傾斜地のみの別荘でのDIYなど狂気の沙汰です。

※写真の自家オートキャンプ場は自家山林を造成した時に出た膨大な
「残土」を道路の反対側に埋め立ててできたもの。もちろん土地の
所有者に許可を得て、それなりの金額を支払っています。

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<平地は省エネ>

例えば宅地でも少し土地が上がっている、いわゆる盛土の場合、駐車場を
新たに作ろうとすると、工事は土木の領域となりDIYではまずできません。
おまけに土留めや擁壁、残土処理、スロープ勾配、土間コンなどで、
あっという間に100万円をはるかに超えてしまいます。

なにが言いたいかというと「ベタな平地」が一番ということです。

なぜ人間が平地に住むのか?
答えは簡単で「省エネ」だから。
はじめから平らな土地、道路とツライチが一番でしょう。

でもオレは見晴らしのよい小高い丘の斜面に住むんだ。
そして予算がないので、DIYでエクステリア外構をやる。

意気込みは解りますが、もしやるんだったら60歳までに
全部を仕上げてください。還暦からは体力がついていきません。

自分も60歳までに、この土地のエクステリアをなんとか仕上げないと
終わらないと予測しました。ほぼその期間内で完成しましたが、
その間に腰痛やケガなどが多数、伐採で死にそうになったことも
ありました(チェーンソー作業で自分側に木が倒れてきた)

一番体力を使ったのが「植栽」つまり木を植えることです。
なにが辛いかって「穴を掘る」のがものすごく大変なんです。
幸いにして木々を移植するだけで恰好がつくのが山林が良さ
なんで助かりました。

ようするに土木工事はプロまかせ、植栽はすべてDIYというのが、
森に住む人がやる「ガーデニング」ということでしょうか。

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「ガーデニング」とは言ってみたけれど…

エクステリア未完成住宅ってたまに見かけますよね。
立派な家の周りがネイキッド状態ですべてオープン仕様。
住宅外構がインダストリアル様式では近隣が困るでしょう。

これ住宅建築のあるあるで、言い訳としては外構予算がないから
後でDIYでやることにしよう~それもまた楽しみだからね。

つまりオレの趣味は「ガーデニング」

残念ながらオレの趣味は「ガーデニング」にはなりません。
やることは土木作業で、結局はプロに頼まないと進みません。
結果として体力消耗と時間切れがほとんどでしょう。

DIYは「自分の時間を失う」という意味も含みます。
ですからお金を払ってプロに頼んで、自分の時間を稼がないと
楽しもうとしたら既に高齢になってしまいます。

ここの山林のスタートは50歳でいま65歳。
15年もかかってようやく一息つけいています。
体力もメンタル的にもすごく大変な作業でした。

でもこれから建物のメンテナンスが待っています。
どうなることでしょうか?

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