音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

泊鉈、うなぎ鉈、角鉈

2022-04-02 | 山林の道具と打ち刃物
竹や笹竹を切るのによく使う鉈たち。
上から順に説明していきます。

1.泊鉈(越中鉈)
有名な泊鉈(とまりなた)ですが、例のプレミア鉈ではありません。
自分の物は10年以上前に長野県にて買ったものです。

土佐方面の工房に特注していたものらしく、非常に出来が良い刃物。
太い竹は少ししならせてこれで切るとズバッと気持ちよく切断できます。
刃先のくちばしも便利で、実用刃物の王様と言えるでしょう。

2.うなぎ鉈(または鉈鎌、両刃)
まさに鰻の形をしている携帯用の便利な鉈です。
普段はノコギリと二本差しにして携帯していますが、軽くてコンパクト
そして良く切れてバランスも良い。振り回しても疲れないことが特徴。
アンテナ(若くてシュッと伸びた竹)を切るのに重宝します。
これはやはり土佐系の刃物で、西山商会が有名です。

3.角鉈(両刃)
この小型の鉈は竹を割るのに使うのですが、ハンドルが素晴らしい出来で、
口金もアルミでぴったりと収まっています。握り具合が微妙にフィットしている
ので、滑り止め(自分はほとんどがテニスグリップ)は付けていません。
こういった逸品で良いものは、目釘が「一本」のみで、大量生産のものは二本打ち
がほとんどです。

※サイズは下のマス目の太い線が5センチ刻みですので、なにかのご参考に
なればと思います。