※TeravaSkrama、スクラマ200
◎ブッシュクラフトに草刈はない!?
近頃はキャンプブームらしいですが、そのなかでよく聞く
「ブッシュクラフト=Bushcraft」なる言葉。
最近になってその言葉や定義を知りました。
これは贅沢さ(安全度順)に並べると....グランキャンピング(リゾートテント泊)~
普通のファミリーキャンプ~ソロキャンプ(一人用テントで小さな焚火=野外焼き鳥屋??)
~ブッシュクラフトキャンプ(泊らなくてもなんか作ればOKか?)~サバイバルキャンプ
(探検のプロ=死を覚悟)っていう感じでしょうか。
自己生存確認の一端として極限状態を演出するのは、もちろんアリだと思いますが、
それとは違うようです。
ところで…いったいこの「クラフト」をどこでやるんでしょう?
野宿さえも難しい日本で、勝手にテントを張って、拾った枝で直火で焚火するの??
そこらの木を切り倒す?(他人の土地の木々です)…日本の国土は無法地帯ではありません。
神社の「お焚き上げ」でさえも規制されるご時世ですので、森の中で焚火はできません。
また山林は「森林法」や「自然公園法(国立公園、国定公園および都道府県立自然公園)」
によって厳しく開発や伐採を規制されていることが多く、様々な行為が禁止されています。
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シェルターは自己所有の山林なので、取得した15年前から森林整備としての
「ブッシュクラフト?」は散々やってきました。「この戦いは一生続くんだね」
隣のご主人ともよく話していましたが、そのご主人も病に倒れました。
何が言いたいかというと、自分らがやっている森林整備でのチョッピングや間伐は
あくまで生活のため、生存のための行為で、楽しみではありません。鉈鎌などは
数多く所有していますが、コレクションではありません。
道具としての魅力はもちろんありますが、あくまで実用です。
ですので、ブッシュクラフトのような山と親和性を求める形でなく、無限に拡大する森林
の木々や草、倒木を制圧「サプレッション=Suppression」するのが森林生活なのです。
YouTubeのブッシュクラフト映像にちょっと違和感があるのは、まず絶対にやらなくては
ならないことが「省略」されていることです。
それはキャンプする時に平地を確保する際に必要な「草刈」です。
とにかく草刈ほど過酷でつまらないものはありません。
これが省かれているのが「営業キャンプ場」ということでしょう。
だれかが歯を食いしばって、エンジン刈払い機で仕事をしているのです。
※刈払い機もかなり危険なツールですが、家では「殺人マシーン」とか
「かっとび(カット)道具」なんて呼んでます。
これこそサバイバルに近い危険度があってスリル満点なのに、そういった
デンジャラス過程の省略がある。つまり「ブッシュなしクラフト」が
いまの流行なわけであって、やっぱりどこまでいっても安全担保のレジャー
&アクティビティーということになるでしょう。
※写真は最近買ったカッコいい下田鉈とナイフ(TeravaSkrama、スクラマ200)
これは鑑賞用です(えっ!いままでの話はどこに....??)