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2100年の天気予報 東京43.6度で沖縄は「避暑地」になる

2018-07-30 18:09:46 | ニュースまとめ・総合
2100年の天気予報 東京43.6度で沖縄は「避暑地」になる



2018年7月30日 16時0分

NEWSポストセブン

 暑い、暑すぎる。東京都内では観測史上初の40度超えとなり、埼玉県熊谷市は41.1度と全国の観測史上最高温度を記録した。このまま年々暑くなっていったらどうなってしまうのか──。そんな疑問の答えとなる「未来の天気予報」を、環境省が作成していた。

〈2100年、未来の夏の天気予報をお伝えします。今日も全国的に猛烈な暑さとなりました。最高気温は高知県四万十市で44.9度、名古屋で43.9度、東京でも43.6度と記録的な暑さとなっています。この暑さの影響で、今日までに全国で12万人が熱中症で病院に運ばれています〉

 聞き慣れない気温が並ぶのは、環境省が作成した「2100年 未来の天気予報」だ。

 環境省が主導する地球温暖化防止のための国民運動『COOL CHOICE』の一環として、温暖化の影響や対処法を啓蒙すべく作成された映像資料である。ニュース番組風の動画になっており、実際の気象予報士が全国の天気を読み上げる。

「未来の天気予報」として表示された全国予報図は衝撃的だ。東京と名古屋の最高気温は44度、大阪43度、新潟42度、仙台42度、高知42度、福岡42度とあり、札幌までもが41度に達している。

 ところが、どういうわけか「那覇39度」とあり、沖縄が日本のなかで“涼しい地域”に様変わりしているのだ。この“未来天気予報”について、環境省の地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室はこう解説する。

「この動画は、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の最新レポートである第5次評価報告書において、様々な対策シナリオの温暖化の影響を評価しているなかで、有効な対策を講じなかった場合の予測結果を基に作成しています。最悪の場合に、どのような事態になる可能性があるのか、世界で議論されてきたことを映像資料化したものです」

 そうして作成された未来の天気予報によると、“南の島”である那覇は184日、つまり1年の半分が30度以上の真夏日ではあるが、最高気温は他の地域より低いということになるのだ。気象予報士でウェザーマップ会長の森田正光氏はこう解説する。

「非常に簡単な理由で、沖縄は海に囲まれているからです。水は空気よりも温度が上がりにくいので、将来、温暖化が進んだとしても海水温が急激に上がることは考えにくい。だから、沖縄や小笠原は、本州ほど温度が上がらないのです。実は現在でも、沖縄の天気予報を見ると、夏の最高気温は東京よりも低いことが多いのです」

 それにしても、東京の44度に対して、那覇は5度も低く、41度の札幌よりも“涼しい”ということになる。

「東京や大阪などの都心部では、ヒートアイランドの影響で気温が上昇しています。30~40年ほど前はほとんどエアコンが使われていなかったが、今は99%以上普及している。都心部はエアコンの室外機から放出される熱風や車の排気ガスが蔓延し、道路のアスファルトも熱を吸収し照り返しもある。100年前に比べて、地球の温度は約1度上がっていますが、東京は3度上がっています」(森田氏)

 これではいずれ、沖縄が“避暑地”になりそうである。

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