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過去に懲戒処分のわいせつ教師 現場復帰に教員免許の盲点

2017-06-08 17:34:42 | 憎むべき性犯罪
過去に懲戒処分のわいせつ教師 現場復帰に教員免許の盲点



2017年6月8日 10時26分

日刊ゲンダイDIGITAL
 わいせつ教師が多過ぎる。連日の逮捕報道にはゲンナリする。

 例えば5月20日には、大阪の市立小教諭の男(42)が、女子中学生をホテルに連れ込んで暴行し逮捕。27日には、奈良の県立養護学校教諭の男(44)が、女性の下着を盗んで逮捕。

 31日には、埼玉の市立中教諭の男(45)が、女子生徒の着替えを盗撮して逮捕。とまあ、枚挙にいとまがない。

 とりわけえげつないのが、30日に強制わいせつで愛知県警に逮捕された同県知立市立小臨時講師の大田智広容疑者(29)だ。大田容疑者は勤務先の小学校の女子児童を校内のトイレに連れ込み、わいせつな行為に及んだ。

 これだけでも“教師失格”だが、もともと大田容疑者は埼玉の小学校教諭で、4年前にも児童ポルノ画像をメールで送って神奈川県警に逮捕され、停職6カ月の懲戒処分を食らっていた。

 こんな最低のロリコン教師を、どうして採用してしまったのかという疑問は残る。知立市学校教育課担当者が言う。

「一般的に教員を採用する際は、以前勤務していた学校に人となりとか仕事ぶりを照会しますが、そもそも大田容疑者は、埼玉で教師をしていたという過去を隠して応募してきました。当然ながら懲戒処分を受けた事実も履歴書に記していなかった。要するに、確かめようがなかったのです」

 その上、処分を受けた大田容疑者は依願退職後、名前を「知宏」から「智広」に改名していたという。そうして大田容疑者は埼玉から愛知に居を移し、ちゃっかり“現場復帰”を果たしていたのだ。ロリコン男はそこまでやると思うと、ゾッとする。

 とはいえ、だ。大田容疑者は教員免許を持っている。そこから、過去の処分歴だって、たどれそうなものだが……。

 文科省教職員課担当者が言う。

「懲戒免職になって教員免許が失効したという情報は、全国の教育委員会で共有しています。が、(大田容疑者のように)停職以下(減給、戒告)の処分については共有していません。犯罪歴や処分歴は個人情報に当たるので、都道府県をまたいで照会することができない、というのが現状です」

 つまり、クビになって免許を取り上げられない限り、大田容疑者のような筋金入りでも、“越境”すれば復帰できる可能性があるわけだ。

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