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安倍改造内閣に歓迎ムードの官僚たちが、敢えて静観を決め込む理由

2017-08-17 11:59:05 | ニュースまとめ・総合

安倍改造内閣に歓迎ムードの官僚たちが、敢えて静観を決め込む理由


8/17(木) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン


岸田文雄前外相が自民党の政調会長に就任したことで、人事権や政策決定権が官邸から取り戻せるのではないかと官僚たちは期待している Photo:日刊現代/アフロ

● 野田聖子の総務相就任に 旧郵政官僚は歓迎ムード

 「一寸先は闇」とはよく言ったものだ。特に、永田町では。
 
 一時は「1強」とまで言われるほど隆盛を誇っていた安倍政権。しかし急速に陰りが見え始め、支持率の低下に歯止めをかけようと、首相の安倍晋三は8月3日、内閣改造に踏み切った。

 目玉人事は、総務相に就任した野田聖子だ。一貫して首相と距離を置き、2年前の総裁選では、“女だてら”に無投票再選に異議を唱えて立候補した。しかし結果は惨敗、それ以降、冷や飯食いが続いていた。そんな野田に対し、首相は「女性活躍相も兼任してほしい」と依頼したという。

 安倍政権は、「女性活躍」を前面に掲げながら、妻の昭恵を筆頭に、“安倍ガールズ”らが次々と問題を起こしてきた。目新しさを狙うあまり、ろくな経験もない女性ばかりを重用してきたツケが回ってきたことに、首相も姿勢を改めざるを得なかったのだろう。

 そんな野田は、即座に「次期総裁選の出馬」を表明。東京都知事の小池百合子もそうだが、長年、“超男社会”だった永田町で、約四半世紀に渡って生き抜いてきた女性たちは、本当にしたたかで胆力がある。

 野田の就任に対し、総務系官僚、特に旧郵政官僚たちは「われわれ官僚の使い方を心得ている」と歓迎ムードだ。野田が、郵政行政をライフワークとしているからだ。加えて、酒豪として知られる野田が、郵政相時代、そしてその後も定期的に旧知の官僚たちと会合を持ち、関係性を維持してきたことが大きく影響している。

● 経産省の凋落ぶりに 喜ぶ財務官僚たち

 その他の顔ぶれを見ても、手堅い実力者ばかりで固めた印象が強い第三次改造内閣だが、霞が関ではおおむね歓迎ムードだ。

 「安倍一強時代も今は昔。経産省を除いてい、“霞が関冬の時代”がようやく去りつつあると、安倍シンパの官僚以外は皆、小躍りしていますよ」

 霞が関を取材していると、あちらこちらからグラスで乾杯する音が聞こえてきそうな勢いだ。

 余裕を取り戻したせいか、「当選2回程度の政務官が来ると、本当に何も分かっていないので、我々に頼る以外なかった。逆に言うと、扱いやすいという面もあったんですけどね」と、高笑いすら聞こえてくる。

 中でも喜んでいるのが財務官僚たち。最大の理由は、安倍政権下で力を持っていた経済産業省の凋落ぶりがはっきりしてきたからだ。

 というのも、「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題に関与していたと見られる閣僚や党役員は、今回、ことごとくすげ替えられた。これにより、経産省が掌握していた経済政策が財務省中心に戻ることは必至。財務省は早速、経済財政担当相に就任した茂木敏充の秘書官に、経験の豊富な中堅を送り込んでいる。

 さらに組閣の顔ぶれを見ると、官僚出身者が多いことに気づく。これも、霞が関を安心させている理由の一つだ。

 例えば、初入閣を果たした農林水産相の斎藤健は、経産省出身。09年の政権交代選挙では、太田和美にまさかの敗戦を喫したが、政策通なだけでなく、苦学して今の地位を築いた実力派だ。

 同じく初入閣組で環境相に就任した中川雅治は財務官僚出身で、環境事務次官から政界に転じた、いわば元大物官僚。両者とも毀誉褒貶はあるものの、“後輩”が多いため、「官僚を使いこなせる」という意味では、官僚たちに異論はない。

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