自動運転機能の搭載拡大 スバルも夏に「高速同一車線」
6/20(火) 7:55配信
産経新聞
国内で販売される自動車への自動運転機能の搭載が増えてきた。高速道路走行時に機能を作動させると、運転手がハンドルやアクセル、ブレーキを操作しなくても前方車両との車間を保ったり、カーブを曲がったりすることができる。長距離運転での疲労軽減につながる新技術を自動車ユーザーに売り込み、販売拡張につなげる狙いがある。
SUBARU(スバル)は19日、夏に一部改良するワゴン「レヴォーグ」とスポーツセダン「WRX S4」に、カメラが前方車両と車線を認識し、高速道路の同一車線でハンドル操作や加減速を自動的に行う機能を搭載すると発表した。独自の運転支援システム「アイサイト」の機能を高め、従来は不可能だった時速60キロ以下での前方車両との車間の保持や、カーブの走行もできるようにした。価格は従来モデルに比べ、数万円の上昇にとどめる。
スバルは、自動運転技術の研究開発を加速させるため、約30億円を投じて北海道にある車両試験場を改修。平成32年に、高速道路での車線変更が可能な技術の確立を目指す。
高速道路の同一車線でハンドルやアクセル操作を自動で行う機能は日産自動車が昨年8月にミニバン「セレナ」の一部モデルに導入した。海外メーカーでは、ドイツのメルセデス・ベンツが、昨年7月に日本で発売した新型「Eクラス」に高速道路で前方の車を追従走行できる機能を追加。自動運転時に運転手が気を失った場合などを想定し、一定時間ハンドルから両手を離すと警告音を出した上で車線を維持しながら減速し、停止する技術も世界で初めて採用した。米電気自動車(EV)メーカーのテスラも、日本で発売している一部モデルにハンドル操作や加減速を自動的に行う機能を搭載している。
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