部活指導で平手打ち、男子部員にけが 男性教諭を減給/県教育局
埼玉新聞 12月1日(火)22時27分配信
部活動の指導で約20回にわたる平手打ちの体罰や「殺すぞ」などの暴言があったとして、県教育局は1日、越谷市立大相模中学校(浅賀公彦校長)の男性教諭(32)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。
同局によると、男子バレーボール部顧問の男性教諭は昨年8月3日から今年7月2日にかけて、現在3年生の男子部員6人に対し、校内の体育館などで行われた練習試合で、計8回にわたり頬や頭をたたいたり、バレーボールを顔に投げ付けて鼻血を出させるなどの体罰を行った。
6月20日に久喜市内で行われた練習試合では、男子部員1人に対し左頬を右手で平手打ちし、男子部員が反抗的な態度を見せると、胸ぐらや髪の毛をつかんで計約20回にわたり左頬を平手打ちし、約10日間のけがを負わせた。7月2日には越谷市内で行われた公式大会後、男子部員に対し「おまえ、殺すぞ」と暴言を浴びせた。ほかにも部活動の指導中に「死ね」「消えろ」などの暴言があったという。
7月に保護者が同校の校長に申し出て、男性教諭も認めたことから体罰が発覚。男性教諭は「結果を出すためなら体罰もしていいと考えていた。部活動に対する考え方が間違っていた」と男子部員や保護者に謝罪したという。
事態を重く見た同局は、監督責任があったとして浅賀校長に対し口頭で厳重注意した。新たに体罰防止のリーフレットを作成し、県内の市町村立小中学校に配布する。
関根郁夫県教育長は「体罰は決して許されないことを、教育に関わる全ての人たちで再度確認し合い、信頼関係に立った教育を一層推進していく」とコメントした。
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