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カンニング竹山「評論家、芸人らが番組から消えるワイドショーの掟」

2017-05-17 14:43:49 | 芸能・スポーツ
カンニング竹山「評論家、芸人らが番組から消えるワイドショーの掟



2017年5月17日 11時30分

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 本業のお笑いだけでなく、「白熱ライブ ビビット」や「アッコにおまかせ!」などお昼のワイドショーに欠かせない顔になった。カンニング竹山さんが考えるワイドショーのお作法とは?

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 ワイドショーに出てみませんかって声をかけてもらったのが40歳を過ぎてから。テレビ局のほうにちょっと浅はかな考えもあったと思うんですよね。視聴率が取れなくなってきて、バラエティー番組に出ているタレントとかお笑い芸人を出せば、その番組を見る視聴者層も取り込めるんじゃないかって。テレビも変わってきたなと思う。

 当時、情報番組はあんまりお笑いが進出していないジャンルだったんで、やってみたら面白いこと見つけられるんじゃないかって最初は期待もあったんですよ。以前、役者業をやらせてもらったときも、バラエティ番組に戻ってくると、みんなが「役者がどうだ」っていじるわけですよ。「役者じゃねーよ」とか、そういうやり取りも面白いなと思っていたんですよね。それと同じようにワイドショーの笑いの取り方が何かあるんじゃなかろうかと思っていた。

 答えはどうかっていうとね、ワイドショーに笑いなんて無いんですよ! 理由は、生放送で余計なことを喋る時間がないから。常に僕らの目の前のフロアから「これカットします」、「あれカットします」、「残り1分半です」って指示が出ていて、MCじゃない限りは自由に発言できない。だからよくあるのは「◯◯さん、どう思いますか」って話を振られて、「これはこうですね」と答えるパターン。

 テレビをずっと見てると面白いのはね、新しく出てきた評論家やコメンテーターでも、話が長い人はしばらくすると出なくなるんですよ。短くしゃべる技術も必要なんですよね。そこで、芸人がどうやって笑いを取っていくかっていうと、千原ジュニアさんみたいにコメントでボケていく方法もある。でも、自分の意見が必要なときもあって、真面目過ぎちゃうと「お前芸人のくせに笑い取れよ」ってなる。どう転んでも文句は言われるんですよ。

 ワイドショーは番組の進行表はもらうけど、意見は自分で決めて言う。「アッコにおまかせ!」なんか何も決まっていないのでぶっつけ本番のアドリブでみな、しゃべっています。アッコさんの番組は「お昼に家族で見られる」というコンセプト以外、特に決まり事もないんですよ。ここで「切れてください」とか言われることもありません。今はそういう演出みたいなことをやれば、インターネットで視聴者にすぐに叩かれますしね。

 僕のポリシーは、好きなようにやろうということ。笑いが取りたいときはボケるし、真面目に言うときは言おうと。それと、極端な政治思想じゃなくて、なるべく真ん中を行こうと思っている。視聴者のみなさんがだいたい思っているような、本音のところね。

 昔、「ニュース探究ラジオ Dig(ディグ)」という生放送のラジオ番組で月曜日のコメンテーターをやっていたんです。政治や社会問題をテーマに、専門家や新聞社の論説委員、政治家を呼んで「これどうなっているんですか」と聞いたりして。そういうことは俺には無理だなと思っていたけど、2、3年やってると面白くなんてきたんですよね。ある程度勉強もしなきゃいけなくなったし、新聞も読まなきゃいけない。でもやってると「あ、自分も意見があったりもするんだな」とわかってきたんですよ。

 そして、そこのスタッフに「情報を伝えるには、右だ左だじゃなくて真ん中を通っていかないといけないんだよ」と、鍛えられた。

 いまツイッターとかでワッと書き込んでいるのは、右だ左だと結構、極端な人たちが多いけど、物言わぬ視聴者とか物言わぬ読者が圧倒的に多いと思うんです。そういうい人たちが結構、真ん中だったりすると僕は思っている。いわゆる"普通"の意見だと思うんですよね。

 だからワイドショーで真面目に言うときは真面目に。その代わり、ほかの番組でパンツ一丁で暴れまわっていれば、それが一番いいと思うんですよね。そこが僕の本業だから断ったらダメ。その振り幅があればいいんじゃないかなって最近は思っているんです。

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