「レイプ大国」インド 恐怖の実態
2015年1月5日 7時30分
東スポWeb
「一度行くと人生観が変わる」。そんな不思議な魅力の国インドで、20代の日本人女性が1か月もの間監禁された揚げ句、複数の男たちにレイプされるという極悪非道な事件が起きた。世界中のバックパッカーから人気を得ているインドだが、専門家によると意外にも「レイプ大国」という側面があるという。いったいなぜなのか? 恐怖の実態と、その背景を探ってみた。
インド東部コルカタの警察は3日までに、20代前半の日本人女性を約1か月にわたり監禁して性的暴行を加えたとして、インド人の男5人を強姦容疑などで逮捕した。
PTI通信やAP通信によると、容疑者のうちの1人が日本語を話し、昨年11月下旬にコルカタで旅行ガイドを装って女性と接触。女性をだまして仏教聖地のブッダガヤなどに連れて行き、近くの村の民家で共犯者と12月下旬ごろまで監禁し、集団で暴行した疑い。
容疑者らは女性にATMから7万6000ルビー(約14万円)も引き出させていた。女性は友人や在コルカタ日本総領事館に連絡を取って逃げ、12月下旬にコルカタの警察に被害届を出した。総領事館は「事件の性質上、詳細は明らかにできない」としている。
インドではようやく性犯罪を厳罰化しているが、レイプ事件が後を絶たず、外国人旅行者が被害に遭うことも多い。日本の外務省はホームページで「女性への性的暴行」について、以下のように注意喚起している。
「インドにおいては犯罪の中でも性的暴行事件は高い水準で発生しており、最近では外国人女性をねらった事件も増加しています。デリー、アグラ、ジャイプール、ブッダガヤ等では、邦人女性旅行者が複数のインド人に性的暴行を受けた上に金品等を奪われる事例が発生しています。女性の単独行動や夜間の外出、夜間のオートリキシャ等の利用は危険であり、避けるようにしてください」
インド留学を経験した男性は「留学前に教授からきつく注意されました。都会以外を歩く場合、女性が1人いたら、男性は4人付き添わないとダメ。旅行者を襲うのは5、6人のグループだからというのです」と語る。
インドには女性蔑視が強く残り、ヒンズー教とつながりの深い身分制度・カースト制度もある。
同男性は「インド男性はやたら『日本人の女を紹介してくれ』と言ってきます。インドでは『婚前交渉は禁止、同カースト同士の見合い結婚が基本。同じ宗教のうえ、もし異なるカーストの女性に手を出したら後々、大変なことになる。異教徒の日本人なら安心してセックスできる』ということでした」と語る。
逆に言うと、異教徒の外国女性はインドの男にとって“どうでもいい存在”と言えるのかも。
2013年3月、インドを自転車で野宿旅行していたスイス人夫婦の妻がインド人に集団レイプされ、何と20人もの逮捕者が出た。この事件は、ヨーロッパで大々的に報道され、海外メディアがインド内のレイプの実情を取材すると、むごい内容が続々出てきている。
東南アジアの性事情に詳しい、情報誌「アジアン王国」(ミリオン出版)のブルーレット奥岳編集長はこう指摘する。
「昔からレイプ事件はよくあったようですが、女性蔑視がひどくて報じられなかった。最近は少しマシになったようで、徐々に報じられるようになった。インドでレイプが“事件”として報道される機会が増えたのは、12年にバスに乗ったカップルが集団レイプされた事件からでした」
12年12月にバス内で女子大生と婚約者が6人組の男たちに襲われ、女性がレイプされ、走行中のバスから放り投げられ、死亡した事件がきっかけだった。インド全土で強姦罪の厳罰化を求める声が上がり、女性らによる差別抗議デモなどが行われるようになった。
奥岳氏は「女性蔑視のためレイプの罪が軽かった」と語る。ただ、厳罰化されても性犯罪は直ちにはなくならない。
3日にはPTI通信などが、北部ウッタルプラデシュ州バダウン地区でこの大みそか、警官2人が14歳の少女を拉致し、地元の警察署内でレイプした疑いがあるとして、州警察が捜査を始めたと報じた。警官2人は逃走中。州警察は事件後に、警官2人を免職処分にしたというが、どれほどの罪に問われるのか。
2015年1月5日 7時30分
東スポWeb
「一度行くと人生観が変わる」。そんな不思議な魅力の国インドで、20代の日本人女性が1か月もの間監禁された揚げ句、複数の男たちにレイプされるという極悪非道な事件が起きた。世界中のバックパッカーから人気を得ているインドだが、専門家によると意外にも「レイプ大国」という側面があるという。いったいなぜなのか? 恐怖の実態と、その背景を探ってみた。
インド東部コルカタの警察は3日までに、20代前半の日本人女性を約1か月にわたり監禁して性的暴行を加えたとして、インド人の男5人を強姦容疑などで逮捕した。
PTI通信やAP通信によると、容疑者のうちの1人が日本語を話し、昨年11月下旬にコルカタで旅行ガイドを装って女性と接触。女性をだまして仏教聖地のブッダガヤなどに連れて行き、近くの村の民家で共犯者と12月下旬ごろまで監禁し、集団で暴行した疑い。
容疑者らは女性にATMから7万6000ルビー(約14万円)も引き出させていた。女性は友人や在コルカタ日本総領事館に連絡を取って逃げ、12月下旬にコルカタの警察に被害届を出した。総領事館は「事件の性質上、詳細は明らかにできない」としている。
インドではようやく性犯罪を厳罰化しているが、レイプ事件が後を絶たず、外国人旅行者が被害に遭うことも多い。日本の外務省はホームページで「女性への性的暴行」について、以下のように注意喚起している。
「インドにおいては犯罪の中でも性的暴行事件は高い水準で発生しており、最近では外国人女性をねらった事件も増加しています。デリー、アグラ、ジャイプール、ブッダガヤ等では、邦人女性旅行者が複数のインド人に性的暴行を受けた上に金品等を奪われる事例が発生しています。女性の単独行動や夜間の外出、夜間のオートリキシャ等の利用は危険であり、避けるようにしてください」
インド留学を経験した男性は「留学前に教授からきつく注意されました。都会以外を歩く場合、女性が1人いたら、男性は4人付き添わないとダメ。旅行者を襲うのは5、6人のグループだからというのです」と語る。
インドには女性蔑視が強く残り、ヒンズー教とつながりの深い身分制度・カースト制度もある。
同男性は「インド男性はやたら『日本人の女を紹介してくれ』と言ってきます。インドでは『婚前交渉は禁止、同カースト同士の見合い結婚が基本。同じ宗教のうえ、もし異なるカーストの女性に手を出したら後々、大変なことになる。異教徒の日本人なら安心してセックスできる』ということでした」と語る。
逆に言うと、異教徒の外国女性はインドの男にとって“どうでもいい存在”と言えるのかも。
2013年3月、インドを自転車で野宿旅行していたスイス人夫婦の妻がインド人に集団レイプされ、何と20人もの逮捕者が出た。この事件は、ヨーロッパで大々的に報道され、海外メディアがインド内のレイプの実情を取材すると、むごい内容が続々出てきている。
東南アジアの性事情に詳しい、情報誌「アジアン王国」(ミリオン出版)のブルーレット奥岳編集長はこう指摘する。
「昔からレイプ事件はよくあったようですが、女性蔑視がひどくて報じられなかった。最近は少しマシになったようで、徐々に報じられるようになった。インドでレイプが“事件”として報道される機会が増えたのは、12年にバスに乗ったカップルが集団レイプされた事件からでした」
12年12月にバス内で女子大生と婚約者が6人組の男たちに襲われ、女性がレイプされ、走行中のバスから放り投げられ、死亡した事件がきっかけだった。インド全土で強姦罪の厳罰化を求める声が上がり、女性らによる差別抗議デモなどが行われるようになった。
奥岳氏は「女性蔑視のためレイプの罪が軽かった」と語る。ただ、厳罰化されても性犯罪は直ちにはなくならない。
3日にはPTI通信などが、北部ウッタルプラデシュ州バダウン地区でこの大みそか、警官2人が14歳の少女を拉致し、地元の警察署内でレイプした疑いがあるとして、州警察が捜査を始めたと報じた。警官2人は逃走中。州警察は事件後に、警官2人を免職処分にしたというが、どれほどの罪に問われるのか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます