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仙台地裁切りつけ 刃物5本を隠し持つ 金属探知機使用は月1、2回

2017-06-17 14:53:41 | ニュースまとめ・総合
仙台地裁切りつけ 刃物5本を隠し持つ 金属探知機使用は月1、2回



2017年6月17日 14時16分

産経新聞


 厳粛な空間であるはずの法廷に怒号が響いた。

 仙台地裁で警察官2人が刃物で刺されるなどした事件。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された淀川聖司容疑者(30)は刃物5本を隠し持っていた。信じがたい事件の背景には、例外を除いて法廷内に危険物の持ち込みが可能な「ノーチェック」の現状がある。(千葉元、林修太郎)

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 仙台地裁によると、法廷内には当時、裁判官と書記官、弁護人、検察官が各1人ずつおり、定員20人の傍聴席はほぼ満員だった。裁判官が淀川容疑者に懲役1年の実刑判決を言い渡し、量刑理由を読み上げている最中に暴れ始めたという。

 「裁判官が主文を読み上げた時から、様子がおかしかった」。裁判を傍聴していた矢萩進さん(67)=仙台市太白区=は証言する。矢萩さんは切り付けられた警察官の1人の目の前にいた。淀川容疑者は上着の両ポケットに手を入れ、体を揺らすなど落ち着かない様子で、白いハンカチを取り出し、額の汗を拭う場面もあったという。

 検察官も様子がおかしいことに気付き、淀川容疑者のもとへ歩み寄ると「裁判官、ナイフ持ってます!」と叫んだ。すると、淀川容疑者は両ポケットから刃物を取り出し、後ろを向いて柵を乗り越え、出口に向かって走り出した。矢萩さんの後ろで傍聴していた警察官が取り押さえたが、その際に刃物で切りつけた。淀川容疑者はその後、連行される際にも「俺は過激派だ!」と叫んでいたという。

 地裁によると、金属探知機は所内に複数あったが、淀川容疑者に対して身体検査は実施しなかった。検査を行うのは「暴力団が関係するなど、裁判官が危害の蓋然性が高いと判断した場合」のみで、使われるのは月に1、2回程度という。

 今回の事件を受け、同地裁は身体検査の常時検査を行うことも含めて検討し、対策を強化する方針を明らかにした。高裁や家裁、関係職員とも今後の対応を協議していく考えだ。また、同日に地裁で開かれた刑事と民事計18件の裁判で時間や場所を変更。被告が保釈中など拘束されていない刑事裁判5件で、金属探知機を用いて被告らの身体検査を実施した。

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