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「年収700万円世帯が買える新築物件」は、こんなに遠かった

2018-04-05 12:19:26 | ニュースまとめ・総合
「年収700万円世帯が買える新築物件」は、こんなに遠かった



2018年4月5日 8時52分

日刊SPA!

 かつて“一億総中流”を謳った日本社会では「中流になればそこそこ幸せになれる」と信じられてきた。しかし現状、ギリギリの生活を強いられる世帯は多いだろう。そこで、45歳男性・世帯年収700万円という現代の中流家庭をモデルに、日本人の中流ライフを検証してみることに。今回は住居編。われわれが算出したところによると、世帯年収700万円の人が月の住居費に充てられる限界額は12万2920円と判明した。では、いったいどのような物件を購入することができるのか。

 頭金ナシの25年ローンを45歳で組むとした場合、毎月12万2920円を払えれば、3184万円の物件が購入可能。住宅ジャーナリストの榊淳司氏によれば「超低金利の恩恵を享受し、固定金利なら1.2%でローンを組めます。また東京の場合、投資目的の所有が多い新築マンションよりも新築一戸建てのほうが安い傾向にあり、夢のマイホームを23区内に購入することもできます」と話す。

 実際、大手不動産サイトで家族4人が住める3LDK以上を条件に検索してみると、練馬区や足立区などなら、最寄り駅からのバス圏内で23区内に購入可能だ。

「新築マンションであれば、西は東京都西東京市、東は千葉県なら船橋市より先のエリアまで行かないと買えません。通勤時間で言うと、1時間以上のエリアになってしまいますね」

 中古ではどうか。一戸建ては新築と同じ23区外縁部の物件が購入でき、中古マンションなら山手線付近の物件も予算内に収まる。

「築30~40年の条件付きですが、山手線の外の赤羽周辺でも限界値に近い価格の3LDKマンションなら20年後でも1300万円前後で売れるはず。新築や戸建てにこだわらなければ、将来手放すのを前提に購入するのもアリです」

◆限界値を超えた住宅ローンを組んで破綻寸前に

 とはいえ、少しでもいい物件を購入したいと思い、「少しだけなら頑張れる」と限界値を超えてしまうのが住居費。だが、固定費として数十年にわたって払うリスクを理解しなければ、破綻の音は静かに忍び寄る。実際、30年の住宅ローンで4000万円の新築一戸建てを購入した会社員の前田祐介さん(仮名・44歳)はこう話す。

「うちの世帯年収は720万円。月々の返済額は13万3500円で少しでも早く返済を終えようと、ボーナス払いの年50万円も加えて払い続けています。でも、3年前から実家の借金を肩代わりすることになり、急にローンが苦しくなった。以来、子供のもの以外は何も買っておらず、家では穴の開いたスウェットを着て過ごしています。でも、その程度の節約では足らず、趣味で集めたレコードも処分して現金化。でも、いまだ貯金すらできない状況ですね」

 前田さんの住宅ローンは残り20年。不測の事態が起きれば、すぐ破綻してしまうほど中流家庭の家計は脆弱だ。

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