<奈良高1死亡>父親「いじめ被害の疑い、真相究明したい」
毎日新聞 12月17日(木)20時59分配信
◇いじめ調査に遺族の意見反映求める要望書を県教委に提出
奈良県立奈良北高校(同県生駒市)で4日、1年生の男子生徒(16)が転落死した問題で、生徒の父親(42)が17日、奈良市内で記者会見し、「いじめを受けた疑いがあり、真相を究明したい」と訴えた。いじめ調査に遺族の意見を反映するよう求める要望書を同日、県教委に提出した。
父親は会見で「(無料通信アプリの)LINEなどで(同級生から)からかいや、ばかにされることがあったようだ」とし、転落直前に教室に残したメモに「いじめが疑われる記述があった」と説明。「何とか止められなかったのか。大人になっていろいろな思い出を作ってほしかった」と無念さを語った。
いじめ調査について県教委は15日に常設の委員会で行うと発表したが、父親は「遺族への説明は30分だけで、不十分」と批判。遺族側と協議して第三者委を設置するよう求めた。吉田育弘教育長は「真摯(しんし)に受け止め対応する」とコメントした。
生徒は4日午前11時半ごろ、試験中に4階の教室を出た後に校舎下で倒れており、同日夜に死亡。県警は飛び降り自殺を図った可能性が高いとみている。県教委によると、直前に試験を巡る生徒間トラブルがあり、答案の裏に複数の同級生の名前といじめが疑われる記述があった。
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