【激震・朴政権】特別検察官が本格捜査、サムスンをターゲットに国民年金公団を家宅捜索

【激震・朴政権】特別検察官が本格捜査、サムスンをターゲットに国民年金公団を家宅捜索



2016年12月21日 11時29分

産経新聞

　【ソウル＝桜井紀雄】韓国の朴槿恵（パククネ）大統領の友人で女性実業家、崔順実（チェスンシル）被告の国政介入事件を政府から独立して捜査する「特別検察官」（特検）は２１日午前、ソウルにある政府機関、国民年金公団を家宅捜索した。

　サムスングループから崔被告側への出資に絡む捜査とみられる。特検は２０日に準備期間を終えており、今回の家宅捜索で本格的に捜査を始動させた。

　昨年７月、サムスングループ内の合併が、大株主の同公団の賛成で成立。この合併はサムスンの李在鎔（イジェヨン）副会長が経営権を掌握する上で不可欠だったとされる。

　合併決定直後に朴氏が李氏と会い、サムスンは崔被告が実質支配した財団に対し、出資企業の中でも最多の２０４億ウォン（約２０億円）を拠出。ほかにも、サムスンの支援金が、ドイツで乗馬訓練する崔被告の娘側に渡っていた。

　特検の最大の狙いは、財団への財閥企業からの出資をめぐる賄賂性と朴氏の直接的な関与の有無の解明にあるとみられる。特検は、サムスン内の合併をめぐって大統領府側が公団に賛成するよう圧力をかけた疑いを視野に捜査する