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ランサムウェア作成の中3男子 天才の卵?悪魔の才能?

2017-06-07 16:42:45 | ニュースまとめ・総合
ランサムウェア作成の中3男子 天才の卵?悪魔の才能?


2017年6月7日 7時0分

AbemaTIMES

 「自分の認知度を上げたかった」

 「ランサムウェア」を作ったとして逮捕されたのは中学3年生・14歳の男子生徒だった。ランサムウェア作成容疑での摘発は日本で初めてとなる。2017年1月、大阪府高槻市にある自宅のパソコンでランサムウェアを作成し保存していた疑いで、男子生徒は容疑を認めている。

 ランサムウェアは“身代金要求型ウイルス”とも呼ばれ、感染するとパソコンのファイルが開けなくなり、その解除のためにビットコインなどの金銭を要求されてしまう。世界各地でサイバー攻撃などに利用され、日本でも5月、日立製作所の電子メールに障害が出るなど被害が数百件確認されている。

 警察によると、逮捕された男子中学生は自作したウイルスを海外のアップロードサイトに公開していた。警察がサイバーパトロールの一環で、SNS上の男子中学生による「ランサム作った 配布します」などの書き込みを発見し、足がついたとのことだ。

 「独学でウイルスを作った。これまで100件以上はダウンロードがあった」と供述する男子中学生。小学5年生のときに「自作PC組み立て教室」に参加し、パソコンに興味を持ったという。警察はこのランサムウェアによる被害は確認しておらず、男子中学生がウイルスをアップロードしただけとみている。
■エンジニアはプログラムが履歴書代わりに

 ソフトバンク・テクノロジーの辻伸弘氏は、「書くコード、プログラムによっては賞賛されるようなこともあるという中で、こういう人を傷つける可能性のあるものを作った人が出てしまった。それが少年だったというのは、ただただ悲しいなと思う」と率直な思いを語る。一方で、「ウイルスを作成しただけで今は犯罪になってしまうので、それを配布したという罪を受ける可能性はある」との見解を示した。

 また、辻氏は「小学5年生から興味を持ってやっているということ自体は才能だと思う。そういったものを正しい方に向けてあげるということが大切だと思う。作るモチベーションを持っていることは良いが、その向きが良くなかった」と語る。さらに、男子中学生の発言について触れ、「人に認められたいというのは誰しもあると思うが、『ありがとう』って言って認めてもらいたいなと思う」と述べた。

 自身もエンジニアで“プログラムが書ける女優”の池澤あやかは、「ランサムウェアなどのすごいプログラムが作れる、とアピールしたくなる気持ちはわかる。エンジニアとして注目されればファンもできるしフォロワーもつく。それが履歴書の代わりになることもある」とエンジニア業界の実情を明かした。
■ソフトバンク・テクノロジー辻氏「技術にクロもシロもない」

 過去にも、ランサムウェア関連では若い世代による犯罪例がある。2015年には中学2年生の少年(14)がLINEでランサムウェアを販売。LINEに「ウイルスの作成3000円で代行」と書き込み、知り合った中学2年生の少女にランサムウェアを販売したとされる。この少年は「金儲けのためにやった」と事件後に供述した。また、2015年には無職の少年(18)がランサムウェア作成ツールを保管しているとして問題に。「数十人のパソコンを感染させた」と少年は供述し、作成ツールはネット上からビットコインで購入したという。

 今はランサムウェアを作ることができるアプリもあるという。技術のある人であれば作れてしまう環境があるが、辻氏は「技術がなくてもできるような仕組みを犯罪者が作っている。歩合制のような仕組みも作られている」と明かした。

 10代から20代が最も多いとされるサイバー犯罪。世界各国にはどのようなサイバー犯罪があるのか。また、若いサイバー犯罪者はその後どうなったのか。

 ニュージーランドのオーウェン・ウォーカーは、10代のときにウイルスを作り出し、世界中の100万台以上のパソコンをハッキングして、26億円以上を盗み出したと言われている。18歳で逮捕されたが、その後更生して、現在はネット犯罪のコンサルタントとして活躍している。アメリカのケビン・ミトニックは10代でコンピュータ会社のデータを盗んで禁固刑を受けるが逃亡。捜査の目をくぐり、ハッキングを繰り返してFBIに逮捕された。その後、自分の人生を真面目に考えて、ハッキングと決別。現在はコンピュータ・セキュリティのコンサルタントとして活躍している。一方、“アイスマン”の異名を持つマックス・バトラーはFBIにハッキング能力を買われ、捜査に協力。しかし、その裏で200万枚以上の他人のカード情報を売りさばき、仲間の密告であえなく逮捕。13年の実刑となり、今も塀の向こうにいる。

 警察庁によると、「不正アクセス禁止法違反」で逮捕された年代別被疑者数は、14~19歳が53人(全体の30.6%)と最も多くなっている。辻氏は、「技術にクロもシロもない。それをどう使うかってことを教えてあげないといけない。でも教育となると、教える側がわかってない人が多い。一番頑張らないといけないのは僕たち大人だと思う」と話した。

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