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【加計学園問題】「嫌がらせ」「仕方ない」 設置審、加計獣医学部保留に反応複雑

2017-08-26 08:32:43 | ニュースまとめ・総合
【加計学園問題】「嫌がらせ」「仕方ない」 設置審、加計獣医学部保留に反応複雑


2017年8月25日 23時42分

産経新聞

 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部設置認可は25日、大学設置・学校法人審議会(設置審)の判断で正式に保留とされた。

 「騒ぎの中では保留もやむを得ない」「嫌がらせではないか」。関係者の間では複雑な反応が交錯した。

 「これだけ大きな騒ぎに発展したので、設置審としても一発で認可する状況にはなかったのかもしれない」。設置審の判断について、学園関係者の一人は一連の騒動が影響した可能性に触れた。その上で、設置審が保留の根拠とした指摘事項については「複数あったようだが、いずれもクリアできると信じている」と話した。

 一方、愛媛県への獣医学部の誘致に尽力し、7月の閉会中審査で加計学園の設置計画の正当性を主張した旧文部官僚の加戸守行前愛媛県知事は、不満を漏らす。

 加戸氏は設置審の委員が獣医学部新設に慎重な既存大学の教授らで構成されているとし、「(保留は)新設への最後の嫌がらせではないか」と指摘。「具体的な保留理由はわからないが、加計学園だけに高いハードルが課されたのなら不愉快だ。審査委員の発言をぜひ確認したい」とも述べた。

 一方、林芳正文部科学相は25日、出張先の京都市で記者団の取材に応じ「専門的、学問的立場から審査してもらっている。(引き続き)静かな環境でしっかり審査をしてもらいたい」と求めた。

■一部住民、建築費・内容に批判

 加計学園の獣医学部新設計画をめぐっては、設置予定の愛媛県今治市の一部住民らが建築費や施設内容に批判の矛先を向けている。

 「今治加計獣医学部問題を考える会」メンバーは24日、文部科学省で記者会見し、加計学園が獣医学部への補助金を今治市に申請する際、建築費を水増しした疑いがあると指摘した。

 同会によると、学園が市に申告した建築費の坪単価は約150万円。しかし、同会が入手した図面を見た建築の専門家は「坪単価で70万~100万円が相当」と答えたという。

 学園側は「延べ床面積に入らない外構の工事費や設計監理料などが含まれているため、坪単価が高くなっている」と説明、水増しの疑いを否定している。

 また同会は研究棟にワインセラーが設置予定となっていることも批判したが、学園側は「設計業者が当初提案した計画図面に記載が確認されたが、現在の計画には入っていない」とした。

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