定年退職後に「資格を取って毎月5万稼ぐ道」 セカンドライフに輝きを
2018年6月11日 11時0分
現代ビジネス
セカンドライフに輝きを
定年後、ドラマや映画で憧れの俳優と共演する――。そんな夢を叶えてくれる仕事がエキストラである。
昨年放送された倉本聰脚本の『やすらぎの郷』(テレビ朝日)では、石坂浩二や加賀まりこなど往年のスターが数多く出演していたため、非常に好評だったという。
エキストラの老舗派遣会社「古賀プロダクション」の古賀理紗子社長が語る。
「演技経験は不問で、募集してくる人の経歴も多種多様。ハイヤーで送り迎えをされていた大手会社の重役さんから、元校長先生まで幅広く応募があります。みなさん『若いころから興味があって、いつかやってみたかったんだ』と口を揃えます。
それもあってか、演技指導を行うと、若い人に比べて、年配の方のほうが学ぼうとする意識は高いですね」
では、どうすればエキストラになれるのか。
「古賀プロダクションでは、週に数回説明会を行っており、そこに参加して登録するだけ(登録料は1100円)。登録後は自分からメールあるいは電話で仕事の有無を確認する流れとなっています」(古賀氏)
同社の場合、どんなに時間が短くとも、1回で最低3600円の出演料をもらえる。8時間以上の拘束で5000~6000円になるが、「おカネの多寡は問題ではない」という声が大半を占める。
エキストラ経験者の男性(68歳)は「家族で一緒にテレビを見ていて、孫から『あっ、じぃじだ!』と言われたことが、何よりも嬉しかった」と振り返る。
第二の人生を輝かせるにはうってつけのエキストラと同じく、定年後に挑戦する人が多い遺跡発掘。歴史好きにはたまらない、ロマンあふれる仕事である。
Photo by iStock
発掘作業を手がける睦合文化財株式会社で、採用担当を務める前田卓宏氏に話を聞いた。
「珍しい仕事ですが、求人情報誌やネットに募集を出しています。発掘と聞くと力仕事をイメージされますが、特別な腕力は必要ありません。
定年後の男性や主婦の方も働かれています。仕事内容は、遺跡や土器などを壊さないようにシャベルで、丁寧に掘り進めていく作業になります」
時給1000円プラス交通費で、勤務時間は9時~17時(実働6.5時間)。1日7000~8000円の収入になる。一つの現場で1~3ヵ月ほど作業するという。
「この仕事の魅力は、何と言っても、自分が第一発見者になれることです。何千年も前の土器などを発見した達成感は、普通の仕事では味わえないものがあります」(前田氏)
おカネも稼げて、資格も取れる。その一つが、マッサージや足つぼを専門とする(ボディ)セラピストだ。
全国に580店舗以上を構え、セラピストを無料育成しているリラクゼーションスペース「りらくる」の広報担当が言う。
「いま徐々にリタイア世代の割合が増えてきています。面談に通過した人は、まず70時間の無料講習を受けていただきます。身体を使う仕事なので、向き不向きはありますが、年齢によってクリアできないといったことは一切ありません。
講習を終え、セラピストの資格を得れば、あとは自由なスケジュールで働けます」
時給は1時間、1540円からスタートし、指名数によって報酬が上がっていく。60代で最高ランク(1時間2500円)を達成している人もいる。
酒を飲んだ人の車を運転し、自宅まで送り届ける運転代行も、働きながら資格が取れる職業だ。
二人一組で業務にあたり、「二種免許」を持っている人が客の車を運転し、普通免許(一種)しかない人は随伴車両を運転する。多くの代行会社で、この二種免許を取得するための費用補助制度が設けられている。
勤務時間は19時~3時。給与は出来高制だが、日給7000~8000円は稼げる。二種免許があれば給料が約10%増える。
普通のサラリーマンだった人が定年後、観光案内人として、いきいきと働いているケースもある。
「小江戸」と称される埼玉県川越市。同市のシルバーガイドが夏に行う「妖怪伝説ナイトツアー」は、全国から観光客が訪れるほど評価が高い。
Photo by iStock
「川越市では、1年間の研修を受けていただき、最終的に認定試験に合格した方が、観光ガイドになることができます」(川越市シルバー人材センターの広報担当者)
収入は1回で2500円ほどと決して高給ではないが、満足度は高いという。観光案内ガイドは、全国のシルバーで求人があるので、興味のある人は、一度問い合わせてみてはどうか。
2018年6月11日 11時0分
現代ビジネス
セカンドライフに輝きを
定年後、ドラマや映画で憧れの俳優と共演する――。そんな夢を叶えてくれる仕事がエキストラである。
昨年放送された倉本聰脚本の『やすらぎの郷』(テレビ朝日)では、石坂浩二や加賀まりこなど往年のスターが数多く出演していたため、非常に好評だったという。
エキストラの老舗派遣会社「古賀プロダクション」の古賀理紗子社長が語る。
「演技経験は不問で、募集してくる人の経歴も多種多様。ハイヤーで送り迎えをされていた大手会社の重役さんから、元校長先生まで幅広く応募があります。みなさん『若いころから興味があって、いつかやってみたかったんだ』と口を揃えます。
それもあってか、演技指導を行うと、若い人に比べて、年配の方のほうが学ぼうとする意識は高いですね」
では、どうすればエキストラになれるのか。
「古賀プロダクションでは、週に数回説明会を行っており、そこに参加して登録するだけ(登録料は1100円)。登録後は自分からメールあるいは電話で仕事の有無を確認する流れとなっています」(古賀氏)
同社の場合、どんなに時間が短くとも、1回で最低3600円の出演料をもらえる。8時間以上の拘束で5000~6000円になるが、「おカネの多寡は問題ではない」という声が大半を占める。
エキストラ経験者の男性(68歳)は「家族で一緒にテレビを見ていて、孫から『あっ、じぃじだ!』と言われたことが、何よりも嬉しかった」と振り返る。
第二の人生を輝かせるにはうってつけのエキストラと同じく、定年後に挑戦する人が多い遺跡発掘。歴史好きにはたまらない、ロマンあふれる仕事である。
Photo by iStock
発掘作業を手がける睦合文化財株式会社で、採用担当を務める前田卓宏氏に話を聞いた。
「珍しい仕事ですが、求人情報誌やネットに募集を出しています。発掘と聞くと力仕事をイメージされますが、特別な腕力は必要ありません。
定年後の男性や主婦の方も働かれています。仕事内容は、遺跡や土器などを壊さないようにシャベルで、丁寧に掘り進めていく作業になります」
時給1000円プラス交通費で、勤務時間は9時~17時(実働6.5時間)。1日7000~8000円の収入になる。一つの現場で1~3ヵ月ほど作業するという。
「この仕事の魅力は、何と言っても、自分が第一発見者になれることです。何千年も前の土器などを発見した達成感は、普通の仕事では味わえないものがあります」(前田氏)
おカネも稼げて、資格も取れる。その一つが、マッサージや足つぼを専門とする(ボディ)セラピストだ。
全国に580店舗以上を構え、セラピストを無料育成しているリラクゼーションスペース「りらくる」の広報担当が言う。
「いま徐々にリタイア世代の割合が増えてきています。面談に通過した人は、まず70時間の無料講習を受けていただきます。身体を使う仕事なので、向き不向きはありますが、年齢によってクリアできないといったことは一切ありません。
講習を終え、セラピストの資格を得れば、あとは自由なスケジュールで働けます」
時給は1時間、1540円からスタートし、指名数によって報酬が上がっていく。60代で最高ランク(1時間2500円)を達成している人もいる。
酒を飲んだ人の車を運転し、自宅まで送り届ける運転代行も、働きながら資格が取れる職業だ。
二人一組で業務にあたり、「二種免許」を持っている人が客の車を運転し、普通免許(一種)しかない人は随伴車両を運転する。多くの代行会社で、この二種免許を取得するための費用補助制度が設けられている。
勤務時間は19時~3時。給与は出来高制だが、日給7000~8000円は稼げる。二種免許があれば給料が約10%増える。
普通のサラリーマンだった人が定年後、観光案内人として、いきいきと働いているケースもある。
「小江戸」と称される埼玉県川越市。同市のシルバーガイドが夏に行う「妖怪伝説ナイトツアー」は、全国から観光客が訪れるほど評価が高い。
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「川越市では、1年間の研修を受けていただき、最終的に認定試験に合格した方が、観光ガイドになることができます」(川越市シルバー人材センターの広報担当者)
収入は1回で2500円ほどと決して高給ではないが、満足度は高いという。観光案内ガイドは、全国のシルバーで求人があるので、興味のある人は、一度問い合わせてみてはどうか。
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