川崎市老人ホーム転落死 職員の虐待現場を入所者家族が撮影
フジテレビ系(FNN) 9月9日(水)20時59分配信
連続転落死のほかにも、さまざまな不審点が浮かび上がる神奈川・川崎市の有料老人ホーム。職員による入所者虐待の瞬間が撮影されていた。
映像は、入所者3人が相次いで転落死し、問題になっている川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で撮影されたもの。
入所している母親から、「職員から虐待を受けている」と聞いた息子が、2015年6月に隠しカメラを設置した。
映像画面中央に映るのは、85歳の母親。
そこへ左側から、職員と思われる1人の男性が現れる。
すると男性は、女性の頭を平手でたたいた。
直後に女性は、うめき声を上げ、「わたしの頭たたいたら、もう知らないよ」と訴えた。
さらに、別の日に撮影された映像では、別の職員と思われる男性が、「死ねよ」と暴言を浴びせる様子がとらえられていた。
7日、川崎市は、会見で「いずれも男性職員が4名、『死ね』など暴言を吐くとか、頭をたたくとか、そういうようなことをして、虐待を行っていた」と話していた。
被害者の息子によると、こうした虐待行為は、入所した2年前から日常的に繰り返されていたという。
施設で虐待を受けた女性の息子は「警察にも、1回は相談に行ってるんですけど、完全にぶってますから。『ピシー』って、ぶってるんですから、完全な暴力です。こんなこと許すつもりないんで」と話した。
この施設では、ほかにも2015年3月に、男性入所者が入浴中に死亡。
5月には、男性職員が、入所者から現金数万円を盗んだ疑いで逮捕、懲戒解雇されるなど、トラブルが相次いでいた。
ずさんな運営が明るみになっているこの施設。
そして新たに、この施設では、夜間の当直は3人体制とされているが、午後11時以降は、交代で2時間ずつ仮眠をとるため、転落が起きた未明の時間帯は、実質2人体制だったことがわかった。
3人が転落死した全ての日に、当直にあたっていた元職員は、取材に対して、「非常に残念だし、お葬式にもスケジュールが合わなくて行けなかったので。後悔じゃないですけど、そういう気持ちはあります。(転落した瞬間に居合わせたことはない?)はい」と話した。
川崎市は近く、この施設から話を聴く方針のほか、警察は引き続き、事件と事故の両面で慎重に捜査している。
フジテレビ系(FNN) 9月9日(水)20時59分配信
連続転落死のほかにも、さまざまな不審点が浮かび上がる神奈川・川崎市の有料老人ホーム。職員による入所者虐待の瞬間が撮影されていた。
映像は、入所者3人が相次いで転落死し、問題になっている川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で撮影されたもの。
入所している母親から、「職員から虐待を受けている」と聞いた息子が、2015年6月に隠しカメラを設置した。
映像画面中央に映るのは、85歳の母親。
そこへ左側から、職員と思われる1人の男性が現れる。
すると男性は、女性の頭を平手でたたいた。
直後に女性は、うめき声を上げ、「わたしの頭たたいたら、もう知らないよ」と訴えた。
さらに、別の日に撮影された映像では、別の職員と思われる男性が、「死ねよ」と暴言を浴びせる様子がとらえられていた。
7日、川崎市は、会見で「いずれも男性職員が4名、『死ね』など暴言を吐くとか、頭をたたくとか、そういうようなことをして、虐待を行っていた」と話していた。
被害者の息子によると、こうした虐待行為は、入所した2年前から日常的に繰り返されていたという。
施設で虐待を受けた女性の息子は「警察にも、1回は相談に行ってるんですけど、完全にぶってますから。『ピシー』って、ぶってるんですから、完全な暴力です。こんなこと許すつもりないんで」と話した。
この施設では、ほかにも2015年3月に、男性入所者が入浴中に死亡。
5月には、男性職員が、入所者から現金数万円を盗んだ疑いで逮捕、懲戒解雇されるなど、トラブルが相次いでいた。
ずさんな運営が明るみになっているこの施設。
そして新たに、この施設では、夜間の当直は3人体制とされているが、午後11時以降は、交代で2時間ずつ仮眠をとるため、転落が起きた未明の時間帯は、実質2人体制だったことがわかった。
3人が転落死した全ての日に、当直にあたっていた元職員は、取材に対して、「非常に残念だし、お葬式にもスケジュールが合わなくて行けなかったので。後悔じゃないですけど、そういう気持ちはあります。(転落した瞬間に居合わせたことはない?)はい」と話した。
川崎市は近く、この施設から話を聴く方針のほか、警察は引き続き、事件と事故の両面で慎重に捜査している。