定期の「のぞみ」N700系化
JR東海・西日本、2011年度中に計画前倒しと追加投入で
JR東海とJR西日本は26日、東海道・山陽新幹線の新型車両N700系の投入計画を前倒しするとともに、両社で新たに42編成を2011年度(平成23年度)までに追加投入すると発表した。JR東海の松本正之社長は「定期列車の『のぞみ』すべてをできる限り早くN700系に置き換えるため」と述べた。
昨年5月に公表した当初計画では、本年度にJR東海が15編成、JR西日本が8編成、2008年度にそれぞれ16編成、1編成、2009年度に11編成、3編成を投入することになっていたが、本年度にJR東海が16編成と1編成前倒しすることにした。
さらに、2009年度からの3カ年で追加投入することを決定。JR東海は同年度に6編成、2010年度に16編成、2011年度に16編成の計38編成、JR西日本は2009年度、2010年度にそれぞれ2編成の計4編成で、最終年度にはJR東海が80編成、JR西日本が16編成保有することになる。
追加投入に伴う費用は概算でJR東海が約1800億円、JR西日本が約200億円の計約2000億円。当初計画と合わせるとJR東海約3800億円、JR西日本約800億円の計4600億円となる見込み。
現在はJR東海の7編成、JR西日本の3編成を「のぞみ」として運用。主に山陽区間まで直通する「のぞみ」に充てるなど「一定のテーマで集中投入することを考えてきた」 (松本社長)が、新たな計画により1日160本という定期列車の「のぞみ」は、2011年度にはすべてN700系で運転されることになる。
これに伴いJR東海では、現行57編成保有する300系を順次退役させ、2011年度中には東海道区間から姿を消す見通し。
N700系は快適な車内空間から利用者の評判も上々。同車両を目当てに予約しようにも満席のことが多く、その前後の列車が込むという現象も起きているという。
技術的、サービス的に完成度の高い車両だが、JR東海ではさらなるブラッシュアップを検討している。先行試作車「Z0編成」を活用し、今月末にも各種要素を開発するための走行試験を開始する。通常、試作車は改造して営業車両として運用するが、同社の技術力を生かしてさらに磨きをかけていく考えだ。
N700系は快適な車内ですから、人気も上々のようですね。当然サービスの向上を考えると、大量導入となるわけですが、「のぞみ」のすべてを前倒しして置き換えるなんて、思い切った事をやるんだなあと思いました。デザイン的に300系も個人的に好きなんですが、すべてなくなるんですね・・・・