鉄道運行情報 メールで通知
ジェイアール東日本企画(jeki)の100%子会社、時刻表情報サービス(本社・東京都渋谷区恵比寿、代表取締役社長・山口俊彦氏)が提供する「ダイヤ情報メール通知サービス」が好評を博している。JR東日本全線や東京モノレール線、都営地下鉄全線、横浜市営地下鉄線など、事前に登録した路線、曜日、時間帯で輸送障害が発生した場合に、「鉄道運行情報」を携帯電話やパソコンにメールで通知するサービス。運行情報を提供する各サイトに接続する手間もなく、あらかじめ運行情報が手元に届いていれば、駅に着く前に他路線へ迂回でき、混乱を避けて効率的な移動が可能になる。今年4月からは情報提供時間を4時-翌日2時まで拡大し、利便性がさらに向上している。
広範な媒体に提供
時刻表情報サービスは1997年(平成9年)12月に設立され、「鉄道運行情報」を正確かつ迅速に、各種媒体を通じて利用者に提供している。
99年7月からは、JR東日本管内各線の列車運行情報の配信を開始した。 現在では、NTTドコモ、au、ウイルコム、ボーダフォンの各携帯電話公式サイトやJR東日本ホームページ、検索エンジンのYahOO!、@niftyなどのほか、首都圏各駅やホーム上に設置しているLED式電光掲示板、山手線の液晶ディスプレイ(LCD)、常磐快速線・湘南新宿ライン・東海道線・宇都宮線・高崎線・新幹線各線の車内LED式電光掲示板など、広範な媒体に鉄道運行情報を提供している。
情報は、30分以上の遅延が発生するか、または発生が見込まれる場合に発信している。JR東日本ホームページへのアクセス件数は、1日平均約58万件(今年4月現在)で、台風接近時など自然災害が発生した場合には、アクセス数は約10倍以上に増えるという。
同社のサービスの大きな特徴は、情報がリアルタイムで、かつ正確なこと。自然災害や人身事故などで輸送障害が発生した場合、JR東日本9支社(東京、千葉、水戸、高崎、長野、新潟、仙台、盛岡、秋田)と新幹線運行本部にある輸送指令室から情報を直接入手し、ホットラインで状況を確認する。
最短20秒で表示
同社のダイヤ情報センターでは、入手した情報をもとに、線区名と発生場所、発生時刻、原因、方向(上下線)、状況(運転見合わせ、または遅延)、影響区間などを入力し、各配信先に送信する。情報を入手後、配信までにかかる時間は1-3分、平均約2分と短く、最短では20秒で表示している。
なかでも利用者から、さらに好評を博しているのが、2000年(平成12年)1月から開始した「ダイヤ情報メール通知サービス」(有料)。利用する各路線と曜日、時間帯をあらかじめ登録しておくと、登録路線・曜日・時間帯で輸送障害が発生した際に、情報が自動的にメールで届く。
各サイトで運行情報を確認する場合は、閲覧は無料だが、携帯電話をクリックしてホームページなどを呼び出す必要がある。だが、メール通知サービスを利用すれば、自動的に鉄道運行情報が手元に届き、いちいち確認する手間が省けて便利だ。
回復時にも送信
また、同サービスのみの特典として、平常運転に回復した時にも、メールを送信してくれる。現在は、NTTドコモ(iモード)、au(EZWeb)、ボーダフォン(ボ-ダフオンライブ!)、ウイルコム(H”LINK、CLUB AIR-EDGE)の各携帯電話のほか、@nifty(パソコン版)でも同サービスを提供している。料金(税込み、通信料別)は、携帯電話は月額210円、パソコンは月額315円。
路線は複数線区を選択でき、必要な時に必要な情報を確実に入手できるため、利用者からは大変好評を得ている。駅に着く前に情報を得ていれば、振り替え輸送を実施している他路線に迂回できるなど、駅での混雑も避けることができる。
利用者が登録している路線は、やはり首都圏の山手線、京浜東北線、中央線快速電車、中央・総武各駅停車、埼京線、武蔵野線などが多い。時間帯別では、朝の通勤時に加え、21時-23時台を希望する人が目立つ。
鉄道ファンも活用
変わったところでは、特急・夜行列車の写真を沿線から撮影する際に、鉄道運行情報を確認したり、タクシーの運転手が輸送障害発生時の客待ちに活用するケースもあるという。
今回は番外編。直接列車とは関係ないけど、鉄道ファン必須の情報アイテムがあったので掲載します。これならタイムリーな遅延情報が得られるので、乗り鉄も撮り鉄も有効に活用できるんじゃないかしら。私はホームページで情報を得る方法を取ってるけど、これならそんな煩わしさもないし、無駄な時間も省けるわね。これで無料ならもっといいんだけどね。