2025.3.13(木)
この本の読み終えた感想を求められてもシンドイ気持ちになります。
パワハラ上司の失踪から物語が始まりますが、毎日深夜まで勤務、
あまり良いとは言えない職場内の人間関係などで、主人公の青瀬
(若い女性)の疲弊小説です。
殺人事件よりこの主人公の仕事や人間関係の対する「適応障害」
もしくは「うつ病」じゃないかな、と心配しながら読みましたよ。
推理小説なのに、人間の限界を超えたら休まなきゃ!という感じ
を強く感じましたね。
「夜と霧」というアウシュヴィッツの捕虜生活の本を思い出させて
貰いました。
実際に仕事や学校生活のおいて、自分の限界を超えた人がこの本を
読んだらどう感じるのでしょうね。
派遣としてこの主人公の同僚(部下?)仁菜ちゃんの存在がこの小説に
救いを与えてくれています。
明るくて奔放に生きる姿はイキイキと描かれています。
この子を主人公にした小説だったらどのように物語は展開していったで
しょうか?
推理小説なのに、主人公の人格形成を心配するのは、変ですが、
まあ若い女性だったら素直な感覚で、自分に気にかけてくれる男性と
付き合って恋愛してもらいたいですね。
たぶんこの本の著者、いろいろな人生経験を重ねて成長していったら
もっとすごい小説を書けるかも?。
ポップ・ライトな感覚をもう少し充実させてもらいたいね。
でもこの小説のインパクト十分ですぞ!
皆さんも読んでください。
あまり書評になっていない感想でした。