この国、世界、そして人間自身、自分自身について諾う(うべなう‐受け入れる)ことをしない、できない著者による痛烈なまでの言語発信。いまさらながらに人間としての恥を抱えていること、特に僕自身人一倍の恥に塗れていることを痛感させられました。しかしながら僕はこの国を、世界を、人間を、諾います。正確に言うと諾うことを拒否することができない。諾うことしかできない。それは僕がどうしようもなく脆弱で自己本位的であり、面倒くさがりという狂気をいつも抱え込んでいるからです。だから恥はますます深く大きくなっていくのです。
森山大道の写真が目と心に痛いほど突き刺さります。
森山大道の写真が目と心に痛いほど突き刺さります。
太郎。
屋根にまもられ眠る。
雨の夜。
太郎と共に眠る。
次郎三郎。
四郎五郎。
擦れ合うぬくもりは。
原初から。
ひとっとびに。
最期の時へ跳ぶ。
命は終わるよ。
続くと思いこんでいるものは。
繋がると思いこんでいるものは。
人間の拙い頭だけなんだよ。
屋根にまもられ眠る。
雨の夜。
太郎と共に眠る。
次郎三郎。
四郎五郎。
擦れ合うぬくもりは。
原初から。
ひとっとびに。
最期の時へ跳ぶ。
命は終わるよ。
続くと思いこんでいるものは。
繋がると思いこんでいるものは。
人間の拙い頭だけなんだよ。