抜ける空

松浦弥太郎 『今日もていねいに。』

暮らしのなかの工夫と発見ノート。
というわけで、日々過ごしゆく中でのちょっとした心がけやうまくいくための秘訣とかいろいろ。
実用書というよりは思想書とか思考書といった類かな。
共感五分非共感五分。といったところかな。なぜならあまりにもいい人で、僕には眩しいほどだから。無理。

ペン画 142

詩1823「あの歌を」

あなたと聴いたあの歌を。
僕は今も歌っているよ。
まるで昨日のことのよう。
色鮮やかに新鮮に。
いつだって思い浮かべ。
あなたと一緒。
深い海の底でも。
暗い土の下でも。
洗濯物を干しながら。
あなたが歌ったあの歌を。

薄く暗く見えている

井上雄彦 『バガボンド』 36巻

百姓のおっさんの、村のおっさんの、顔がいい。いい顔ってのはきれいという意味じゃなく、むしろ反対じゃないかの勢い。
田んぼに水が張った時の息を飲む感じ。相変わらずすげえの描くなあ。
ときどき間抜けなコマがあるのがまたいいね。

ペン画 141

詩1822「土の匂いの」

雪で閉じた。
村で生きる。
土の匂いを。
ようやく知った。
これまでの命の営みや。
これからの命の繋がりや。
そんなふうは。
どうでもいいや。
ただひとつ分かったことは。
今が無限で。
無限が今だ。
この土のひとつまみは。
宇宙の匂いがする。
ってことだ。
ふふ今日も一日。
命が縮んだね。
明日起きたら。
生きてたらいいね。

穏やかな夕べの流れ

ペン画 140