久住昌之がマンガも描けば必ずやギャグマンガになりうる内容を、谷口ジローが描くことで、劇画なのかギャグなのかどっちつかずのふわふわ感が漂っております。それもまたよし。
それにしてもえらい食うなあ。量だけでもギャグだな。やっぱり久住マンガでも見てみたい。
お湯に浸かって。
三日月を。
白い湯気で。
見え隠れ。
猿に生まれてよかったよ。
木の実浮べてあたためる。
緑がとてもきれいだね。
月の明りに照らされて。
樹の天辺に登るのさ。
濡れた身体を乾かすうちに。
いつの間にやら眠ってた。
お月さまはもういない。
空は半分に分かれてる。
霧が木の上までやってきて。
雲の上に浮いてるようだ。
ああ僕は本当に。
猿に生まれてよかったよ。
対話形式で進める五味太郎の学校・教育論。勉強ではなく学習がいい、と。
この自由奔放な思考のあり方。いいなあ。好きだなあ。
気付いたら。
宇宙の中に。
ひとりいた。
僕の中の世界じゃないから。
僕と石ころは同じものだ。
同じ意味を持ってここに在り。
意味なんかない存在だ。
気付いたら。
当たり前だった。
死ぬことと。
生きることは。
同じ意味だった。
コムギとメルエムの最期は、なんて幸せで切なくて美しい最期なんだろう。これを描けるってことが本当に凄いと思う。