☆ 6月9日 今日はロッ(6)ク(9)日
お早うございます、今日もお立ち寄り有難う御座います。
6月9日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
苦労を希望に変える
仕事のコツを体得するということは、決して楽なわざではないと思います。相当精魂を込めてやらなければならないと思うのです。それはやはり一つの苦労だと考えられます。
しかし苦労であっても、それをやらなければ一人前になれないのだということを、青少年の間から、常に先輩に聞かされていますと、それは苦痛でなくなってくるのです。それは希望に変わるのです。
ですから、そのコツを体得することに対して精魂をかたむけるということができてくると思います。そのように、いろいろむずかしい問題にも、心を励まして取り組んでいくところに、自己の完成というか、自己の鍛えがあると私は思います。
【コラム】筆洗
2014年6月8日東京新聞TOKYOWeb
▼真夜中のコンビニで男性客が若い男の店員に文句をつけている。客は六十歳前後。会社員のようだ。酔っている。何があったのかは知らぬ。客は「おまえはだめなんだよ」「正社員じゃないだろう」と絡んでいる
▼「オレは国立大学を出て、会社でも出世した。おまえは何なんだ」。一方的な説教を耳にしてこっちの腹が立ってくる。不景気、就職の難しさ。この世代にはこの世代の苦悩と事情がある
▼青年は黙ってレジを打つ。品物を袋に詰め終え、会社員に渡す。お客さん、と声を掛ける。「お客さんの言ったこと、おれ、全然悔しくないっすから」
▼悔しくないの裏側の悔しさはいかばかりだったか。空(むな)しい一夜の忍耐。あの青年に読ませたい記事があった。米宅配大手UPSの最高経営責任者(CEO)にデビッド・アブニーさんが昇格する
▼おもしろいのは経歴。荷役アルバイトとして入社した。立身出世がすべてではないが、四十年間の努力が報われた。悔しいこともあっただろう
▼『里山資本主義』のエコノミスト藻谷浩介(もたにこうすけ)さんに聞いたことがある。「客として来店した誰かがあなたの仕事ぶりに感動し、うちに来いというかもしれない」。そんなことはまずない。それでも可能性はある。時代を嘆き、ふてくされているよりは、可能性は大きい。アブニーさんが証明した。続ける。努力する。そこに道ができる。
☆ 今日も皆さまにとって良い一日でありますように ☆