奈良散策 第619弾
春日大社では20年に1度の若宮御造替が今年ありました。若宮の本殿の造り替えなのですが、その間、御神体を仮殿に移します。造り替えが終わったので、もとの本殿に戻す儀式である「本殿遷座祭(正遷宮)」が10月28日夜に行われました。NHKではその様子を夜中継するというので、その下見に行ってきました。
この日は高畑駐車場に止めたので、まず、12月15日~18日の「おん祭」の際に開かれる「御旅所祭」の会場を見てきました。松と縄で囲まれた場所が仮御殿のできる場所で、お祭りのときは17日未明に若宮本殿からここまで御神体が移動されるとのことです。
ここから一の鳥居はすぐなので、一の鳥居にも行ってみました。「おん祭」のときには一の鳥居にサカキが飾られるというので。
確かに飾られていましたが、サカキではなく、おそらくナギのようです。
ここから若宮に向かって歩きました。途中にいたイカルです。
途中に「若宮正遷宮」と書かれた門が造られていました。
ところどころにNHKの機材が置かれていました。夜、正遷宮を生中継するためですね。
若宮に行く道は通行止めになっていました。そして、白い布が張られていました。
春日大社御本殿の南門に行くと、白い布の間を見ることができました。ずっとむしろが敷かれています。この上を御神体が移動するのでしょう。
そして、通り道になる御本殿にも白い布が張られていました。この日は午後1時半までは南門を入ることができるのですが、それ以降は入れません。きっと、白い布がずっと張られるからでしょう。
それで、白い布が張られている道と平行している下道を通って若宮の向こう側に行くことにしました。
途中で見たシダです。ハチジョウシダに似ている感じですが、よく分かりません。一度、境内のシダをちゃんと調べたいです。(2022/11/17追記:まだ若いナチシダではないかと思いました)
そして、若宮の東側に来ました。テントのようなものが作られ、若宮本殿には濃紺の布が張られています。後でNHKのテレビを見ると、このテントに佳子内親王殿下が待機されておられたようです。
これだけ見て、昼食を食べてから帰ることにしました。白いチョウがときどき飛んでいたので撮ると、ウラギンシジミのようです。
最後は浮御堂を通って駐車場に戻りました。
NHKでは若宮正遷宮の史上初の生中継を行いました。その様子はNHK BSで19時から21時まで放送されました。神職が仮殿に着くまでは放映されたのですが、御神体が出てくるころからはまったく放映されません。ただ、神職たちのウォーという「警蹕(けいひつ)」の声が響く中で、白い布の中をわずかな明かりがゆっくりゆっくり移動する姿だけでした。でも、下見をしたお陰で、御神体の移動する様子をおぼろげに想像することができました。
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