碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのにひゃくじゅうなな

2016-11-21 13:25:21 | 日々
今日は大相撲の話を。

今場所、綱取りに挑んでいる大関の豪栄道が、昨日二敗目を喫して、横綱への道が危うくなったという記事を読んだ。

横綱になるには、二場所連続優勝か、それに準ずる成績を挙げた者と決まっている。豪栄道は先場所全勝優勝だったので、今場所も優勝なら文句なしに横綱昇進なのだが、トップを走る鶴竜とは星二つの差がある。仮に優勝次点となっても、三敗目を喫すると、横綱の可能性は、ほぼゼロになると見ていい中で、今後、横綱大関戦が控えていることを考慮すれば、むろん、すべて勝って優勝もないわけではないが、見通しは暗いと言わざるを得ない。

と、これが、新聞やネットにも書かれている一般的な見方だが、個人的にはどうも引っかかる。いや、豪栄道がどうというのではなく、横綱昇進の条件に、だ。

その前に、大関昇進の条件を考えてみたい。大関についても規定があって、前の場所を二場所含めた三場所の合計勝ち星が、三十三勝挙げるのが、ひとつの目安とされる(曖昧な書き方だが、三十三勝以下で昇進した例もあれば、三十三勝以上で見送られた例もあるので、こんな書き方になる)。ひと場所は十五日間なので、平均すれば、ひと場所て十一勝を挙げられる力量が求められるわけだ。

ポイントは、三場所の合計というやつで、大相撲は年六場所で、奇数月に行われるから、仮に一月場所から大関獲りが開始した場合、五月場所までの四か月で安定した力量を発揮できるかどうかを問われるわけだ。

三役以下と違い、大関は二場所続けて負け越さない限り、その地位が保証されている。裏を返せば、特権的な地位だからこそ、それに相応しい力量が求められているわけだ(それでもイマイチな成績の大関が頻発することもあるのは、別問題なので省く)。

ならば更に上に位置する横綱は?
二場所連続優勝は確かに困難だが、期間にすればわずか三か月。その時にピークなら昇進出来てしまう(貴乃花は出来なかった。例外はある)。横綱は角界の看板であり、全力士の目標なのに、だ。横綱こそ、常に安定した力量を発揮しなければならない存在であり、優勝争いに加わらなければならない立場ではないのか。なぜ、一瞬の輝きだけで決めてしまうのか。

そこで、個人的な提案である。
まず、綱取りは六場所で考える。優勝か準優勝した場所から綱取り開始(ただし、準優勝の成績が十一勝の場合はカウントしない)。大関が三場所なので、単純にその倍だ。六場所のうち、連続してもしなくても、二回は優勝するのが望ましい。が、たとえ一度しか優勝していなくても、年間の勝ち星が七十五勝以上なら、考慮の対象とする。これは、優勝に必要な最低限の勝ち星が十三勝だとした場合、次点は十二勝。この成績を交互に出したと仮定すると、六場所の合計が七十五勝になるためだ。
もし、七十五勝に達していなくとも、年三回優勝すれば、昇進に見合うことにするが、負け越しが一度でもあった場合は、すべてリセットとなる。

……と、思いつくままに書いた。項目は多いが、この方が万人が納得する横綱が誕生する確率が高いのではないかと思うし、本人も腰を据えて相撲に取り組める。あくまで一案であるが、いずれにせよ、基準を再考してもいいのではと思っている。
コメント
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