ブログ de なんで屋 @東京

みんなで「これからの社会」を考えるために、『場』と『認識』を提供する社会事業です。

原子力発電を無くしたらどうなる?

2011-04-23 20:46:02 | テレビの共認支配を暴く!

今なんで屋では、お客さんに『原発って必要?』っていうアンケートをとっています。。。

街の反応では、「必要」と「必要でない」がだいたい半々くらいになっているのですが、「必要」と答えた方々の理由は、「電力エネルギーが不足するから」というものが多いようです。

確かに、今回の福島原発の停止によって今夏の電力は不足すると言われています。これまで止めていた火力発電所を再稼働させたりといろんな手段を尽くしても足りないと。。。

今回の事故を受けて、原発の危険性に対する不安は一気に大きくなり、世界レベルで反対気運が高まっています。それなら無くしてしまえばいいと思うのですが、日本において原発が無くなったら電力需給は成立しないのでしょうか?生活レベルをどこまで下げれば成立するのでしょうか?

ちょっと仲間で調べてみましたので、紹介します。

いつも応援ありがとうございます!

にほんブログ村 政治ブログへ 

 

ちょっとこれを見て下さい。

るいネット「原発依存からの脱却① 原発が無くても生きていける」から引用

発電電力量(100万kwh)
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|   |   計   | 水力 | 火力 | 原子力 |
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|1990| 857,272 |95,835|557,423|202,272|
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|1995| 989,880 |91,216|604,206|291,254|
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|2000| 1,091,500|96,817|669,177|322,050|
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|2005| 1,157,926|86,350|761,841|304,755|
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|2006| 1,161,110|97,340|755,084|303,426|
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|2007| 1,192,771|84,234|839,029|263,832|
+-------+----------------+--------+-------------+------------+
|2008| 1,146,269|83,504|798,930|258,128|
+-------+----------------+--------+-------------+------------+

日本統計年鑑 > 第10章 エネルギー・水
 
日本における発電電力量と水力・火力・原子力の割合を示す統計です。

 現在、発電電力のうち原子力の割合は、2008年データで約23%くらいとなっています。2000年の約30%に比べて少なくなっているのは、この間の原発事故の影響によるものと想定されます。

意外に少ない。。。

というのが実感なのですが、みなさんはどうですか?

ところで、このデータの中で注目すべきは、年間発電電力量の推移です。

何と、1990年から一貫して増え続けているのです!2008年はリーマンショックの影響で下がったに過ぎず、現在も増え続けているのではないでしょうか。

これは全くの想定外でした。かなり以前から『省エネ』が叫ばれ、さまざまな省エネ技術が開発され導入されてきたはずです。日本の人口は増えていないのだから、年間使用電力量(=年間発電電力量)は年々減少しているのが当然と思っていました。

”省エネ”とは全く嘘だったのです!

 

話を戻しましょう。

2007年の発電量データを見て下さい。年間発電電力量の合計は1,192,771kwhですが、仮に原子力発電が無く水力発電と火力発電のみの発電量は、

1,192,771kwh-263,832kwh=928,939kwh になります。

では、その発電量レベルがどれくらいのレベルなのかと言うと、1990年の年間発電量相当となっています。つまりそれは、何とバブル期の生活レベルということになるのです!

このようなデータもあります。

日本の一次エネルギー供給実績(資源エネルギー庁エネルギー白書2010)(記事トップ画像) によれば、

2008年の一次エネルギー国内供給量は 21.56×10^12[J]。その内原子力が 10.4%
よって、2008年の原子力を除く一次エネルギー供給量は

21.56×(1-0.104)=19.31×10^12[J]

これは1990年(バブル期)の一次エネルギー国内供給量 19.66×10^12[J] とほぼ同じになります。
 

これには驚きました。節電して生活レベルを落とすイメージがバブル期の生活レベル!?というのは(逆の意味で)全くイメージできません。それだったら問題なく実現できる、、、というよりもさらに無駄がそぎ落とせるレベルなのではないでしょうか。つまり、

原発が無くなっても生活レベルを落とすことなく電力需給は実現できる

というよりも、これは実現しなければいけないでしょう。


最新の画像もっと見る