■インターネットコンテンツと主要出来事・流行語の変遷
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■インターネットへ収束する人々の意識構造はどうなってる?(参考:リンク,リンク)
インターネットが人々に広がり始めた90年代は、物販(ex.amazon)のコンテンツができたり、情報収集を目的としたポータルサイト(ex.yahoo!、google)が開設されました。
ここから2つの意識が見て取れます。
①'70年に貧困が消滅して以降、市場拡大の1つのツールとしてのインターネット利用。
②貧困消滅以降、収束不全(ex.自分探し、癒しブーム)が顕在化し、人々は(テレビではなく、)インターネットに答え収束を始めた。
上記の2点は現在のネット利用でも主なものだと考えられますが、昨今は②に関する利用が増えているように思います。
(※①の視点の最も行き過ぎた例が仮想空間ビジネス「セカンドライフ」だと思いますが、リーマンショックを経て、どんどん衰弱しています(リンク))。
では、答え欠乏に対してネットコンテンツはどのような変遷をたどるのでしょうか?
'99年の「2ちゃんねる」を代表とした巨大掲示板設立にはじまり、'02年のブログ、'03年のソーシャルネットワーク(SNS)、'06年のツイッター、実名版SNS(ex.facebook)と次第に”閉鎖性”の高い(≒人との繋がりを求める)場が作られ続けています。
情報(答え)は必要ですが、掲示板のように誰もが書き込み、かつ読むこととが可能なものは『荒れ』てしまい、生産的な議論ができない。『荒れ』を防ぐには、一定の閉鎖性が必要となる。 こうして、より”閉鎖的な場”がネット界でも求められるようになりました。
では、閉鎖的な場に人々は何を求めているのか?大きく2つあると考えます。
①ものの考え方や切り口(認識そのもの)
②実際に会うことで得られる共認充足(と認識)
①は、有名ブロガーの記事閲覧などがいい例ですね。答え欠乏に応えるものであり、マスコミの暴走(→凋落)からも、新しい認識の必要性は高まっていると考えられます。
注目するところは②です。
'09年から勉強会ブームが起きていますが、このブームにSNS(主にmixi)が一役かっています。mixiのコミュニティで勉強会が告知されているのはもちろん、最近ブームになっている読書会(リンク)の告知は通常のポータルサイトよりmixiの方が多くなっています。
(※Google検索で告知されている読書会は20件程度、mixiでは350件(2011.3.2現在)あります。また、mixiで開催されている読書会の多くは満員御礼です。)
これはどういうことでしょうか?
'08年のリーマンショックを経て、答え欠乏⇒外向収束が一段と高まり、インターネット上の人とも会って認識を得たいという欠乏が生起したのが1つ。もう1つは共認収束⇒充足基調が高まり、いろんな人と充足を得たいという欠乏が生起したからだと考えられます。
以上により、SNS⇒対面の場(=草の根の共認形成の場)という流れができてきています。
草の根の共認形成の場は今後も増えていくと思われますが、昨今、暴走の激しい特権階級(マスコミ、官僚)との断絶を埋めるにはもう一段のジャンプアップが必要です。
facebookはそれをジャンプアップさせる手立てになるのか?
また、企業はどのような形でネットにかかわっていくのか?
そして、共認収束⇒認識収束と進んでいくなかで、認識形成サイトである「るいネット」はどのようなネット戦略をとっていくのか?
今後のネットの動きに要注目ですね。
<参考>
■8/10なんでや劇場レポート「金貸しとその手先(特権階級)たちの思惑は?」(5) 特権階級の世界と大衆の世界の断絶と接点
(masamune)