ブログ de なんで屋 @東京

みんなで「これからの社会」を考えるために、『場』と『認識』を提供する社会事業です。

【なんでやウィークリー紹介】~充足系の高校生には、供給者(発信者)の土俵に乗せる言葉から~

2009-10-17 03:06:51 | なんで屋ウィークリー
8月の「なんでや劇場」では、人々の「充足・安定・保守」の意識潮流が提起されましたが、こうした意識は、今後の社会の激動期においては、身の周りの人間関係でのそれを超え、この社会がどうすれば充足・安定に向かうか?・・・その為になにが実現を実現すれば良いか?・・・そして、その為に自分は何ができるか?どのような役割が果たせるか?・・・と、より幅広い視点にに向かっていくのではないかと思います。
そして、こうした意識は、若い世代を先頭に、確実に顕在化しつつある・・・そのことを感じさせるウィークリーを紹介したいと思います。

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「充足・安定・保守」という意識潮流とこれまで打出してきた社会系お題とにズレがあるのかもしれない・・・との意識から、カードの言葉に惹かれたお客さんとの会話から今後のお題展開のヒントを伺っています。そんな中、可能性を感じさせてくれる高校生にお題を聞いてもらう為の入口(導入)が見えてきたように想いますので、今週のウィークリーは高校生へのお題誘導トーク事例を書きます。

これまでは、カードの言葉がいいと言ってくれる高校生に対して、言葉が生まれた背景(○○はなんで?に答える中で生まれた言葉)を伝え、何か気になる『なんで?』があるかを問うことから・・・というのがお題誘導の流れでした。しかし、こちらが可能性を感じる高校生ほど、普段の生活や仲間関係でも充たされているため『なんで?』が出てきません。(→お題には繋がりません)

そこで取り入れて見たのが、『相手を供給者(発信者)の土俵に乗せる言葉』です。

具体的なトーク例としては、「自分一人で・・・リンク」のカードの言葉がイイと言ってくれた高校生に対して・・・
「実はこの言葉は、自信がない⇒どうする?というお題に答える中で生まれてきた言葉なんだよ。この言葉の由来を聞いたら、周りの落ち込んでいる人がいた時にアドバイスが出来るし、これから先将来のことで悩んだりしてしまった時もきっと役に立つよ。良かったら聞いてく?」
⇒自分以外の誰かに発信するという『発信ありき』の意識を生起させる ことで、俄然お題への収束度が高まり、最後まで真剣にお題を聞いてくれます。また、お題を聞いている時も、自分以外の誰かをイメージしながら聞いているようです。

可能性を感じさせてくれる高校生ほど普段の生活や仲間関係で充たされていますが、その充足はもっと拡げることできることも潜在的に気付いているようです。お題カンパの替わりにカードを購入していくことが多いのですが、この展開を取り入れて以降「心の器」のカードが良く売れているのも、潜在的に気付いている証拠なのかもしれません。

この学生はいいなあと感じることがあったら、『相手を供給者(発信者)の土俵に乗せる言葉』の導入を試してみてください。
注)大学生にも使える可能性はあります。

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こうした意識は、高校生に限らず大学生や社会人においても芽生え始めているのではないかと思います。

というのも、露店でお題が終了し、「ネットサロン」や「なんでや劇場」などの場を紹介する際、以前は「凄く勉強になります!一緒に勉強しましょう!」と、お客さん自身の答え欠乏・能力上昇欠乏に訴えかけてきたのですが、この春から「“社会を変える”と言うと、何か大層なイメージがありますが、高校生から高齢者までみんなで楽しくおしゃべりしながら勉強し、なるほど!と気づいたことを周りの人に伝えていくだけで(世論が形成され)、社会が徐々に変わっていくんです。それなら誰にでもできるでしょ?一緒に参加しませんか?」と、社会の当事者欠乏に訴えかけるトークを加えてみたところ、これまで以上に参加へのハードルが下がってきたように思います。

供給者(発信者)として、何か社会の役に立つことがしたい・・・こうした想いを顕在化させるためにも、より具体的な実現イメージ・充足イメージを路上で、そしてネットで発信していきましょう!


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