葉っぱのミカタ4

100均だって!素人だって!
葉っぱと仲良くお喋りすれば
観葉植物は育ちます♪

オトメゴコロ

2007-06-15 22:27:37 | 100均観葉図鑑「あ」

     *太陽大好き!夏でも直射日光OK!
       暗さに弱いので、日当たりの悪い部屋は不可

     *寒さにかなり強い!
       0℃くらいまで下がっても大丈夫

     *水やりは普通に、土の表面が乾いたらたっぷりあげる
       葉っぱには水をかけないように気をつけて


 □ 


セダム・パキフィルムともいいます。

ぷっくりした丸みのある葉は、しろっぽい緑。
その先端がほんのり紅く色づいていく様が、とても可憐です。

なんだか海底の珊瑚にも似ていて、鑑賞しがいのある多肉植物ですね。

ただ難なのは、葉っぱが脆く落ちやすいという事。

セダムを筆頭に、このセダム属は大体、葉が落ちやすい構造なので
あまりいじくりまわされると、幹を残して丸裸になります。

この子はセダムに比べると、葉が密集していてそれほど脆くはないですが
可哀想なので、どうか丁寧に扱ってあげてくださいね。

あと、多肉植物だから、と水を控えめにしていると
ぷっくりした葉がしぼんでいきます。これは怖い。

枯れるのも怖いですが、ぴちぴちした葉が干からびていくのも怖いです。
なんだか、ミイラを連想してしまうので。
いや、ミイラ自体は怖くないですが、この子をミイラにしてしまったのは自分!
というのが怖いです。命を預かる責任をひしひし感じます。

とはいうものの、水さえ気を付けていれば頑丈なので
ちょっとやそっとじゃびくともしません。
(売り場でミイラ化するときはひと月くらい水をやってなかったので)
寒さにも強く、上手に育てれば花も付けます。

秋の紅葉と同じく、秋から寒さに慣らしていくと奇麗に紅く色づきます。

ご家庭で楽しめるミニチュアな紅葉を、どうぞ。



さてセダムです。

セダムが入荷したときは、心底、泣きたいです。

この子はそれほど脆くはないのですが、セダムの脆さは国宝級です。

セダムはもっと葉が小さく、三日月のような形。
幹にくっついている根本が細いので、あっけなく落ちます。

箱から取り出した時点で、すでに葉がぽろぽろ落ちている。
輸送の振動で落ちているんですね。
そしてお客様の品定めで、ぽろぽろ落ちる。
持ち上げて、下ろされただけで落ちるんですね。
品定めされてなくても、隣り合った鉢とぶつかって落ちる。
そんな具合だから、面白がる子供たちにいじくりまわされて落ちる。

とにかく、落ちる!!

頼むよ、本当。

と泣く泣く、紙で周囲を覆ってガードをつけてやるのですがそれでも落ちる。
セダムをよく知るお客様には、同情されたこともあります。
敬遠されたこともありますが・・・。

良いけど(欲しいけど)落ちるのよね葉が・・・と渋られます。
解りすぎるほど解る、その敬遠。

それでも何とか完売します。(落ちまくっているのに)
ひとえに、その頑丈さがウリなのではないかと思われます。

何せ、落ちた葉が土の上で芽吹いているほどですから。

売り出したときは1本なのに、売れたときは3本になっていた、みたいな。

お得なんだか、不思議なんだか。
(多肉は、葉っぱを転がしているだけで根が出て新芽が出ます)

まあ、このオトメゴコロはそれほど繊細ではないので
普通に鑑賞する分には大丈夫でしょう。
売り場でも、とくにガードはつけていません。
もう少し成長して頭でっかちになったらぐらぐらして危なっかしいですが。

オトメゴコロのコーナーで熱くセダムを語ってしまう程、我を忘れてしまいました。
セダムが入荷したら、さらに熱く語るので(まだ語れるんかい)
これについてはもうこの辺で。

さてこのオトメゴコロ。

似た形状の種類が多くあります。
(図鑑を見て、まあ!みんなセダムだったのね、と感嘆した次第でございます。)

葉が濃い黄緑で、先端が紅くなるのが虹の玉。
その虹の玉の変種で、全体的に赤っぽいのがオーロラ。

葉は一回り小さくなって、薄い緑の連なりが、タマツヅリ。
そのタマツヅリの先端がとがっているのがタマスダレ。
(↑これが問題の「セダム」。)

と、うちに入荷した事があるのはこれくらい。

今は取扱がないのですが、昔、ミニ多肉植物80鉢という商品がありました。
観葉植物よりふたまわり小さい鉢で入荷していました。
人差指と親指で円を作ってください。オッケーのサイン。
そう。それくらいです。
それが80鉢くるんです。ミニミニの可愛いのが80鉢!!

それもネームプレートもなしにくるものだから、判別が大変です!!

必死で多肉植物のサイトをわたり歩き、ほぼ、見分けがつくようになりました!
(ちゃららっちゃっちゃっちゃ~♪ドラクエメロディ)
(七咲はレベルがあがった!多肉の識別が可能になった!)

なったとたん、取扱中止になるのですから、愕然とすること甚だしいというもの。
「次に入荷したら片っぱしから名前つけてやる!!」
という意気込みも撃沈です。撃沈。

・・・いつかまた、復活してくれたらいいなあ。

(得た知識を満遍なく使用したいこの貧乏性なところが嘆かわしい・・・)

 □ 

入荷

2007-06-15 17:45:11 | 業務日誌

ミニ観葉植物の通常入荷です。

ゼブリナ ブログ日付3/4
アイビー ブログ日付4/29
クッカバラ ブログ日付5/18
テーブルヤシ ブログ日付2/4
シノブ
ブライダルブーケ
クワズイモ
ワイヤープランツ
コーヒーの木
ケヤキ

私の連休中に入荷したので、それぞれの数が不明です。
おぼろげには、わかるんですが・・・。

シノブは10、クワズイモは5、とか・・・。
(おぼろげすぎだ!!)


ディフェンバキア

2007-06-11 23:20:59 | 100均観葉図鑑「た」

     *半日陰が好きだけど、冬場は明るい場所へ。
       暗さに強いので、日当たりの悪い部屋でも可。

     *寒さにかなり弱い!
       10℃以上は必要です。

     *湿潤を好むので、土が乾ききる前に水をあげる。
       葉っぱにも霧吹きで水分補給をしましょう。


 □ 


大き目の葉は柔らかく、鮮やかな緑色です。

ですが、これもまた図鑑の写真と姿が違います。
いやもう。
当店に入荷する子は、将来どう化けるのかわからない子が
多いのがウリです!(・・・そうきたか)

成長した姿は、葉脈にそって白い模様が入る葉で、とても奇麗です。
園芸家の間では、結構な人気らしいのですが、

悲しいほどに売れません。

やはり、この幼い姿ではディフェンバキアと気付かれにくいのか。
名札がないと、ただのしなしなした緑の葉っぱか。

そう、この子も先のコリウス同様、しなしなです。
しなやかな、とか、柔軟な、とか、褒め言葉ではあるのですが
まあ、見た目がしなしなだと、弱っていると思われがち。
しかも、湿った感じにしなしな。湿っぽいしなやかさ。(褒めてます一応)

一見湿っている感じなので、葉水の水分補給をためらっていると(怖くて)
葉っぱが一気に黄色く変色して枯れます。早いです。
かと言って、土をじめじめにしておくのも怖いので、その辺は

勘ですね。

って、そんな職人ぽく言ってますが、勘に頼れるほど道を極めていないので

運ですね。

と言った方が、正直者です。

正直者の告白に免じて、一緒に運を試してみませんか?
今なら、在庫がてんこもり。
しかも、みにくいアヒルの子が、白鳥になる様を実感できます。
この緑の葉から、白い模様入りの葉に生え変わるのはいつ?!


 □ 

 
さあ、きましたよ。

ディフェンバキアが。

と低音で唸ってしまうほど(こぶしもきかせて)、今現在てんこもり。
だれか買ってぇ~。(超!哀願)

えー。のっけからすみません。今40鉢あるので、気も動転してしまいます。

3回連続で10鉢ずつ入荷、さらに過去5鉢入荷が2回。
どうですか、これ。なんでそんなに納品したかったんですかメーカー様。

そりゃやっぱり、人気者だからでしょうか。

ディフェンバキアという、いかつい名前(個人的感想)に似合わず
しなやかな葉っぱ。繊細な葉脈に添うように流れる白い模様。

さあこの別嬪さんをてんこもり売ってくれ!!
という、育ての親の熱い魂の主張だとすると。

だとすると、その熱い魂を無にしている私のほうこそ、

どうですか、これ。なんでそんなに売れないんですか店員さん。

と言われざるを得ないですな。
無力さを痛感!反省!
明日からばりばり売るぞー!

手始めに、アレンジ見本をいっぱいつくって販売します。
(在庫だけはてんこもりあるので。作り放題ですよ、ひゃっほう)

 


コリウス

2007-06-10 22:00:35 | 100均観葉図鑑「か」

     *太陽大好きだけど、夏場は直射日光を避けて
       暗さに弱いので、日当たりの悪い部屋は不可

     *寒いにはやや苦手
       5~10℃は欲しいところ

     *湿潤を好むので、土が乾ききる前に水をあげる
       葉水をしっかりして、水分補給をすると良いです


 □ 


キンランジソ、とも言います。

・・・あー!紫蘇か!!
そういえば、紫蘇の葉に似てますね(いやあ、疎くてすみません)。

シソの葉の、カラフルバージョン。を想像していただければ良いかと。
濃い赤系の葉に黄緑色の縁取りが入ります。
種類が多いので、この写真以外にもさまざまな色があります。
葉の形も色々みたいです。

漢字で書くと、金襴紫蘇、ですから。豪奢な名前と外見です。

豪奢なわりに、あまり人気がないような?
まだ売れ残っております。
何せ、しなしなした外見なので、他の生き生きした子と並べると
どうしても弱っていると思われがち。

違うんです!!しなしななんです!(それでフォローしたつもりか?)

このしなやかさを売りにしているのです。
色具合とあわせて、変わりものをお求めのお方様にお勧めです。

ただ本当に乾燥に弱いので、水やりを忘れがちな方には向きません。
あしからず。


 □ 


そうですとも。乾燥に弱い。
まだ知識のなかった過去に何度か入荷しては、たびたび枯れていきました。

しかし今は知識だけはある!

乾燥に弱い!?

さあ、葉水だ!!(馬鹿の一つ覚えともいう)

というわけで、残すところ2鉢、まだ脱落者はおりません。
いやあ、世話師の腕もあがったものであるよ。(自画自賛)

あと暗いのも苦手みたいですね。

売り場は10時から21時までの営業時間中、電灯の光があるので
そうそう光不足にはなりませんが(多分。人工光でも良いなら)
ご家庭の、窓のない部屋などでは光が不足して

しなしな感がさらに増して、しおしおになってしまいます!!

しなしなは個性ですが、しおしおは枯れる一歩手前ですので
なんとしても避けて通りたいところ。
乾燥と暗さのダブルパンチで即ノックアウトですよ。

枯らさない為には、植物の性質も考慮してあげる事が必要です。


ナンヨウスギ

2007-06-09 20:26:09 | 100均観葉図鑑「な」

     *太陽大好き!夏でも直射日光OK!
       暗さに強いので、日当たりの悪い部屋でも可

     *寒さに強い
       5℃くらいまで下がっても大丈夫

     *水やりは普通に、土の表面が乾いたらたっぷりあげる
       時々、葉っぱにも霧吹きで水分補給をすると良いです


 □ 


島南洋杉、といいます。

庭の木の枝を切って植えましたシリーズ第2段(し、失礼な)。

まさにもう杉の木の枝。って感じの外見なのです。
これが成長して、杉の木になるのかと思うと・・・。
思っただけで花粉症の人はたまらないでしょう!
(私は違いますから他人事で恐縮です)

過去に入荷した記憶が、曖昧です。
今現在、売れ残っております。次も入荷するかどうかは不明です。

無機質な説明でごめんなさい。
長く付き合うことになれば、また愛情も湧くのですが
今の時点では、観察も特にする事がなく、これが精一杯・・・。

無念でする。


 □ 


もみの木にも似ているので、どうでしょう?
生クリスマスツリーとしてご購入いただくというのは?
(え?邪道?)

今年の冬までに飾りをぶら下げられるくらい大きくなるとは思いませんが
まあ先行投資として、ゆくゆくは「我家のツリーは生木なのよ!」
と、誰にも自慢できる立派な姿になるでしょう。
・・・多分。

大阪くらい暖かいと庭木でもオッケーですし。
孫が成人する頃くらいには、飾りも映えるのではないかと。
20年計画。壮大すぎる。

いやあ夢のある話ですよ。(そうか?)

いや実は毎年、クリスマスの時期には可愛い飾りが出揃うので
家では、鉢モノの植物は全てクリスマスカラーで装飾します。

クリスマスツリーに似ても似つかぬガジュマルやら豆の木やら
果てはサンスベリアまでサンタやらトナカイやらくっつけ
リボンでオメカシして、植物だけが!クリスマス一色になります。

人間はメリクリ~♪とも言わずプレゼントも買わず、
チキンもケーキもなく、食卓は和食一辺倒!なんですが。

クリスマスにはとんと興味がないくせに、飾りのあまりの可愛さから
つい誘惑に負けて飾ってしまうのでした。

まあ・・・根がミーハーですからね。


ラカンマキ

2007-06-06 20:31:19 | 100均観葉図鑑「ら」

☆ 調査中 ☆

 

 □ 

 

すみません、調査能力不足第2段。

ラカンマキ。
槇の木です。イヌマキという種類の変異種。
垣根や庭木にすると美しい。
ただ成長が遅いため、美しく刈り込むまでには時間がかかる。

というところまではわかっているのですが!!

幼木から育てる方法を教えてくれるサイトがまだ見つかりません。

観葉植物、というか、庭木ですね。庭木。
庭木を、こんなチビから育てるのは、園芸農家の方くらいしかいないんじゃ?
と思わずにはいられません。
これ、庭木にするためには何年かかるんでしょう?

という難問をのっけから次々と突きつけてくれるラカンマキですが。

遺憾ですが、わりと入荷します。
そして、売れ残ると枯れます。

何が遺憾かって、育て方をお客様にご教授できないので
売れ残ると、売り込み営業ができないんだなー・・・。

見た目はすごくかわいいんだけどなあ。
先端が丸い葉っぱとか。和風っぽい色具合とか。適度な茂り具合とか。
ちょっと変異種のテーブルヤシ、みたいな風貌。
勘違いして買われた方、いないです?

 

 □ 

 

邪推ですが。

メーカーさんは、注文が入った時で、手頃に育った植物がちょっと足りない時。

ま、これでいっか。

と、農場の垣根の枝を切り取ってきて突き刺して出荷してるんじゃ・・・。
とか思ってしまうんですーぅ!!!
懺悔します、ごめんなさい。

(ネームプレートが手書きでなく、ちゃんとしたものなので
それは有り得ないだろうと理性が告げる。)


入荷

2007-06-02 17:16:14 | 業務日誌
ミニ観葉植物の通常入荷です。

ゼブリナ(10鉢) ブログ日付3/4
アイビー(10鉢) ブログ日付4/29
クッカバラ(5鉢) ブログ日付5/18
ディフェンバキア(5鉢)
クジャクヤシ(5鉢)
金のなる木(5鉢) ブログ日付5/21
不夜城(5鉢) ブログ日付4/21
オトメゴコロ(5鉢)
ナンヨウスギ(5鉢)
ブライダルブーケ(5鉢)
プミラ(5鉢) ブログ日付2/24
テーブルヤシ(5鉢) ブログ日付2/4
キングバンブー(5鉢)
あー・・・あと一種類が思い出せない・・・(またか!!)
すいません、明日見てきます >_<

あと、創業祭特別入荷で
ガジュマル(40鉢)
クワズイモ(40鉢)
も、入荷しています♪


シンゴニウム

2007-06-01 23:04:33 | 100均観葉図鑑「さ」

     *半日陰が好きだけど、冬場は明るい場所へ。
       暗さに強いので、日当たりの悪い部屋でも可。

     *寒いのはやや苦手。
       5~10℃は欲しいところ。

     *水やりは普通に、土の表面が乾いたらたっぷりあげる。
       時々葉っぱにも霧吹きで水分補給をすると良いです。


 □ 


当店での入荷では、定番中の定番です。
この子が入荷しない例はない!と断言しても、いいかも、知れません。
(断言している割に、なんだその、歯切れの悪い語尾は・・・)

もう要らないんですけど。
というくらい、毎回毎回入荷します。それも律儀に10鉢単位で。

もう要らない理由はただ一つ。

人気がない!

こんなに人気のない子も、そうそういないだろう。
「売れないっ子」ナンバーワン!!の座を狙ってでもいるのかね?君は。
というくらい売れません。

前回入荷分の10鉢が売れていないのに、今回10鉢入荷ですよ。
ちなみに明日また入荷するんですけど。
また10鉢入ってたらどうしようかなあ!!!

もう要らないんですけど。とメーカーさんに泣きついてみよう!
と毎回、入荷するたびに思うのですが、発注時には

きれいさっぱり忘れさっている!!

あまりにもすがすがしく忘れているので、己の頭をかち割って
脳みそに、しわしわ加工を施したいほどでございますよまったく。
かち割ってみて、つるっつる!だったら嫌なので、かち割りませんけど。
(そこかい!)

そしてこの子がまた、乾燥に弱いのか、景気よく枯れていく!

頼むよ、ほんとに!

と売場でひとしきり涙にくれる次第でございます。
いやもう涙も枯れ果てるっつーんですよ本当に。
(果たして己の脳に泣けるのかシンゴニウムに泣けるのか)

どうか私の涙が枯れる前に、哀れこの子を買ってやってくださいまし。
せっかく日のあたる場所に生まれてきたのに
売場で日の目をみないまま枯れて萎れてしまうんです。
こんな哀れがありましょうか。べんべん(←三味線)!

などと、お涙ちょうだいをやっている場合ではなく・・・。
(つい我を忘れてしまうほどの低人気にブログもついに錯乱状態)

葉っぱは、矢印マークの先端のような形で白っぽい模様が入ります。
すっきり立ち上がっていますが、つる性の植物で、かなり大きく育ちます。

やや乾燥に弱く、売り場では葉水は必須です。

入荷次期によって、葉が小さかったり赤っぽい色だったりします。

成長すると雰囲気のある良い姿になります。それも大鉢仕立てに向きます。
未来の雄姿に期待して、どうか、どうか!買ってあげてくださいませ。


 □ 


なんとまあ。
お涙頂戴で閉めてますけど。
6月上旬の発注では、入荷してきませんでした!
まだ在庫がある身としては一安心。

しかし入荷には波があるので、この先は、この子の入荷ラッシュは
ないのではないかと予測。
冬~春にかけての入荷ラッシュに一番悲鳴をあげておりました。

しかも冬といえば。
売場の乾燥に加えて季節の乾燥と、越冬の乾燥で

もう乾燥オンパレード!

高温多湿を好む性質に、冬は厳しい現実です。

そんな冬のある日、赤茶っぽい葉のシンゴニウムが入荷しました。
鮮やかな赤茶ならまだしも、白っぽい赤茶。赤茶っぽい白、と言うか。

もともとシンゴニウムは、イキイキしているというよりは
しなしなしている種なので(個人的主観で)この赤茶っぽい葉が
どう見ても健康そうな色に見えない。

枯れてるのか?!入荷時点で?!

そんなはずは・・・、と思うものの、過去サンスベリアが
9割がた枯れた状態で入荷したこともある冬の魔境。
どうにもやりきれない疑念が生じ、速効、ネット検索。

検索ヒット。結果。「冬、気温が低いと下のほうから赤くなり枯れる」

枯れる。

やっぱ枯れてるのかー!!どーすりゃいいんだー!!

・・・どうすりゃもなにも、返品じゃー!と突き返せばいいのでしょうが
私は、夕飯に購入したサンマが腐っていた!としても
お店にクレーム返品に行けない程の気の弱い人種であるからしまして
この世の神!と世間で称されている「お客様」でもないのに
返品、などという行為ができようはずもありません。

試行錯誤して、なんらかの復帰策はないものか、と
毎日観察する事、2週間。

完璧に枯れたー!!

と手の施しようもないほど、枯れた状態を見て、さらなる疑念。

あの、枯れたと推測される状態から、完全に枯れた今の状態になるまでに
時間がかかりすぎる。

冬、乾燥に弱い植物が枯れると、もう手に負えない速さで枯れます。
応急処置を施しても、延命はまず敵いません。

家で育てている子では、根が生きてさえいれば、
春まで待てば復帰する事もありますが
何十種類とある植物の面倒をみないといけない店員としては
(それ以外の仕事もある身としては)
春まで鉢だけの物体を生きながらえさせることはできません。

という達観を得るほどには、世話をしてきた勘が、何かおかしい。
と訴えるので、再度、ネット検索。

なんと!ピンクのシンゴニウム発見!!

そういえば、ピンクに見えないことも、ない・・・かな。

と疑心暗鬼のままネット検索続行。
シンゴニウムも、結構な品種があることが判明。
ただあまりにも、この緑の種が有名すぎて、他の種の紹介が少ない!

まあ最初から、「枯れている」という固定観念を外して検索していれば
案外あっさりと、この結論にたどり着いたんじゃないか?
と思わずにもいられない、脱力感の漂う冬の事件でございました。

冬がすぎ、春になり、初夏に突入するまで入荷ラッシュが続いたのですが
(もう終わったと願いたい)
ピンク?と言い難い白っぽい赤茶以外にも、
どす黒い赤茶とか、緑に近い赤茶とか、紫に近い緑とか
まあさまざまな色合いのシンゴニウムが入荷してきましたよ。

あの日の度肝を抜かれた自分は何だったのか。

無知ってつくづく、人生が騒々しいわあ。なんて思うもんです。

(いやー返品しなくて良かったー!気が弱いって素敵w)