老犬とぶっ飛び犬

ゴールデンウィーク１日目の今日、皆さんはいかがお過ごしですか？？





　「　そらを　かってに　およいだら　いぬの　おまわりさんに　つかまりましゅよ　」　　　


実は　　こう見えて七色。空を泳ぐ鯉に、かなりビビっている。



鯉のぼりと目を合わせないように、見ないフリをする。





　「　こいが　そらを　およげるわけ　ないでしゅ。なにかの　まちがいでしゅ　」　　　



「　空を泳ぐ鯉　」　よりも、むしろ、「　飛べる犬　」　の方が何かの間違いじゃＮＥ？　って話だし。




そんな希少な　飛べる犬　＝　七色は、

今日も庭で　ぶっ飛び、

ロングリードが　からみつき、御用となる。




　「　いぬの　りーどさんに　つかまって　しまいまちた　」　　　



そんな今日この頃、

心配なことが１つ。

お向かいのワンコ　＝　あんこちゃん（　推定年齢１５歳　）　が、震災後に一気に老けた。　

七色があんこ宅の前を通ると、必ず、ワンワンと吠えられ、

「　若い者にはまだまだ、この道は譲らないとよ！　」　←　何で九州弁？？　

と一喝されていたが、

ここ最近は、その大きく通ったお声を聞くこともなく、

庭の一角で横たわっておられる。

その姿が、まるで死んでいるように見えるので、とても心配になる。　





あんこ　「　生きてますけど　なにか？？　」



あ～　良かった。　

今日も生きてた。　






　「　あんこちゃん　きょうも　げんきで　るすが　いい　」　　　



うるさいばあさん犬　大先輩犬を激励する　七色の心の一句だった。






今日は仙台駅周辺に行きました。まだ閉店しているお店もありましたが、駅周辺はすっかり以前の賑わいが戻ってきていました。
被災地にも、全国からたくさんのボランティアさんが来てくれているようです。それはとても有難いことですが、一方で、物見遊山で被災地を見に来た人達も多く、道路は大混雑になったようです。恐れていたことが現実となり、とても残念なことです。どうか被災者の邪魔になることだけはやめて欲しいと願っています。
私と七色も老犬あんこちゃんの邪魔だけはしないように、そっと陰から見守っていきたいと思っています。

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お団子？

　「　たいちょう？？　おだんごを　つくって　いよいよ　おにがしまに　しゅっぱつ　でしゅか？　」


明日から世の中はゴールデンウィークだし、

お団子こさえて、鬼が島に行くのもいいかも。　・・・・・　いいのか？？






　「　なかみは　あんこ　でしゅか？　それとも　ごま　でしゅか？？　ななタンは　ずんだが　いいでしゅ　」


・・・・・・　どう見ても　おだんごには見えないべ。　







　「　なかみのはいってない　おだんごなんて　なかみのない　たいちょうの　おしゃべりと　おなじでしゅ　」



・・・・・・　だからダンコじゃないから　



　これ、なな毛１００％で作った　「　なな毛玉　」　

震災の時に毎日　なな毛をすいて、それで作ってみた。

自然素材をそのまま生かし、愛のこもった作品の出来栄えに、まんざらでもない隊長。　

ある意味、これは　震災復興の証　


そんな復興の証に向かって、


夫は一言　こう言った。





　「　きもち　わるっ　」



　ちっ。愛がわからない男ってこれだから嫌だわ。　




気持ち悪いっていうのは、どっちかっていうと、　こっちじゃＮＥ？　





　イースターの卵。

ゆでたまごを何もこんな色にしなくてもいいと思うけど。







　「　おいしそうな　おだんご　でしゅ　」




・・・・・あ　そ　








隊長？このなな毛玉は何か意味があるのですか？・・・・・・　いえ　なにも　
全部丸にしたのは何か意味があるのですか？・・・・・・　いえ　とくに　
七ちゃんのおもちゃとして使えますか？？　・・・・・・　いえ　無理です
じゃあプレゼントしてくれますか？　　　　・・・・・・　いえ　めっそうもない　

以上、予想される質問を質疑応答の形でお答えしておきました。　

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攻防戦

　「　　　　」


お昼寝中の七色。

手足が出ている。

今がチャンスだ！

そっと近付く。




　「　　　　」


まずい。薄目をあけている。

感ずいたのか？？　

いや。このチャンスを逃してはならない。

さっさと　とりかかろう。

左手で七色の前脚を持ち、

右手に爪切りを握って、

よし！

今だ　爪切り　　ＧＯ　ひろみ！






　「　のうある　ななタンは　つめを　かくす　」



くぅ～～～　　　またしても逃げられた。　







　「　おひるね　ぞっこう　　　」



・・・・・・　


ここ３日、毎日、このような「　爪切り攻防戦　」　が繰り広げられているが、

爪切りは一向に進んでいない。　




進んでないと言えば、庭のリフォーム工事も、一向に進んでいない。進む気配すらない。　





それだのに　あ～それだのに、お隣の新築工事は、こんなに進んだ。　

震災後はずっと中断していたので、どうなることかを思っていたが、さすがに日本の技術はスゴイ！　

土台ができたと思っていたら、次の日にはもう家が乗っかっていた。　　おら　　おったまげたよ




それに比べて、　こいつは、爪も切らせやしない。

すずめなんか舌を切られたっていうのに、爪ぐらい切らせたって何の損にもならないじゃんよ。　





　「　おばあさん。よくがふかいと　バチがあたりますよ。　」



・・・・・・誰が　おばあさんだいっ！！　




「　毎年この時期になるとママはフリマの準備で機嫌が悪くなってたけど、今年は中止だから機嫌が悪くならなくていいわ～　」と娘に言われたが、なんのなんの南野陽子　←　古っ。　七色の爪切りで毎日イライラしてるってば。　
私のイライラは、爪切りを嫌がることではなくて、信頼して身を預けてくれないことに対して。以前からずっと気になっていたことなのだけど、七色がお昼寝している時に、ふと足に触れたりすると、ビクっと飛び起きて、ブルブルブルっと身ぶるいをして、急いで離れて行く。過去にいったい何の恐いことがあったのかわからないけど、いい加減、私が優しくて　思いやりがあって　頼りがいがあって　包容力のある人間だということをわかってくれてもいいんじゃＮＥ？？　ってこと　・・・・・はい。そうですね。自分を過大に評価し過ぎました。すみませんでした（　棒読み　）　

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いい物見っけ

いい物　見っけた～！　




「　はじめまして　いいものさん。　どうもけんの　ななタンでしゅ。しゅみは　たべて　ねて　たべて　そして　たべること　でしゅ　　」


生きることは食べること。　どうも犬　七色さんのご挨拶でした。



さて、これは何でしょうか？？




「　あじのない　おせんべい　でしゅ　」


ではなく





「　あこーでおん　でしゅ　」


惜しい！・・・・・　惜しいのか？？　




　ズームインしてみましょう。　




「　ここを　おすと　おとが　でましゅ　」


出ません。　　




はい。もうおわかりですね。





「　ななタンク　でしゅ　」



水を入れる　ななタンク　（　仮名　）　です！

正式名称は、ジグザグウォータータンク。１６リットル入ります！　１個　９９８円也。　





「　１つでも　ななタンク。　２つでも　ななタンク。　７つでも　やっぱり　ななタンク　でしゅ　」





　　　　　　　～　ななの　そばには　ななタンク　～　　

　　　　　　　
　　　　　　　　（　注　；　これはＣＭでも販売を促進するものでもありません　）





震災後は、朝からずっとニュースをかけている隊長。今まであまり触れないできましたが、被災地のニュースを見ては、毎日泣いています。とにかく涙が出ます。でも、ニュースに出る所はまだいい方で、未だにライフラインが全く通ってなくて、取材やボランティアを一切拒否している避難所もあるそうです。
特に被災地の動物達については、何もできない自分に対してずっとずっと罪悪感を持っていました。福島の立ち入り禁止区域に置き去りにされた動物達に至っては、現実を直視できないでいます。餓死。安楽死。という単語を聞いただけで、辛すぎて心が折れてしまいそうです。
そんな中、仮設住宅への入居が、ペットが居ても条件付きで許可されることになったそうです。それを聞いてほんの少しほっとした隊長です。

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忘れ物

　「　きょうは　ひさびさの　おさんぽ　びより　でしゅ　」


七色地方、やっとお天気になった今日。

七色が出かけた先は・・・・




春爛漫の公園。



ではなく、




　「　ななタンが　おはなみに　キタ～～！　」




でもなく、




目的はここ　



　「　わしは　こんなところに　きとうは　なかった　」　　と肩を落とす七色・・・・・　いつも落ちてＮＥ？？



ここはいつもの動物病院。

いつものように行列ができていたので、待っている間に　の　近くの公園で桜を見てきた。




待合室で、大事な物を忘れてきたことに気付いた隊長。　




　「　たいちょう？？　まさか　ななタンの　だいすきな　ぶたみみを　わすれたり　しないでしゅよね？？　」


　・・・・・　忘れた。


七色はこの病院にトラウマがあるので、

これ以上　嫌な思いをさせないように、診察室に入り、診察台に乗った瞬間から、おやつを食べ放題にしてあげている。

今日は豚みみを用意していた。・・・・・・　なのに、持ってくるのを忘れてきたのだった。　


仕方がないので、

病院で売っていた、おやつを買うことにした。

でもこのおやつ、犬のおやつとは思えない　どす黒い色。　それに加え、犬のおやつとは思えない値段じゃね～か。おい。



どう見ても美味しそうに見えないけどさ・・・・・　




　「　おいしいでしゅ！　」・・・・・　わかるのか？？


おやつを見せると、生き生きとした目になる七色。



そして　あごを乗せてこう言った。




　「　これがあれば　のりきれましゅ　」


お～　そうかい。それは良かった。　


今日は、血液検査と狂犬病の注射。２本立てだけど、大丈夫ね！？





　「　このあじなら　だいじょうぶでしゅ！　」


味見をしたら、意外にも美味しかったらしい。






　「　ひとも　おやつも　みかけで　はんだんしたら　だめでしゅよ！　」


おやつ１つで、病院に居るとは思えないほどモチベーションが上がる七色。


そして待つこと１時間４５分。


ようやく呼ばれて、診察室へ　ＧＯひろみ！



緊張して口が渇く七色。




　「　あへ　あへ　」



さあ～、おやつ食べ放題、開始！！



　「　いただき　まんもす！　」



こうして注射針を２本立ての大仕事を終え、家に着いた途端、

七色は、吐いた。　




公園で、　この時食べた草と一緒に、




　「　ななタンは　たかいおやつを　はいて　しまったのでしゅ　」




・・・・・　もったいないっ　







震災があった為、市の狂犬病の接種が無期延期になっていた七色地方。やっと動物病院にはワクチンが入ってきました。
市の指定のごみ袋も買えるようになりました。
今日は被災地　女川のささかまぼこをスーパーで買いました。
動物園や水族館も再開しました。
明日から、仙台ー東京間の新幹線も運転を再開します。
そんな中、まだ仮設住宅にも入れずに厳しい避難所生活をしている方達もたくさんいます。まだまだ本当の春は遠いのかもしれません。


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