笑う 七色 福来たる

盲導犬の訓練を終え、どうも犬となって帰ってきた七色。そんな七色と隊長のぐ~たらで楽しい訓練生活。 

忘れもの

2011-07-18 | れれボン
れれなな2頭引きは、なながリードし、れれを引っ張る。という形がすっかり定着した。


そんな時、事件は起こった。

事件なので、写真を撮る余裕があるはずもないので、

 ここからはイメージ写真で想像を膨らませてほしい。





「 おじいさん、もっとはやく あるいて くだしゃい 」


こんな感じで散歩していた時、

突然、道路の真ん中で、七色がウンPをしたいと言いだした。

ちょっと待て~い! ここではダメ! と言いながら、引っ張って、

100m先の駐車場まで行った。

そして、ワンツーと言おうとした時、


 え??


えええ~~~!?? 


れれボンがいない! 


忘れてきたぁ~~!! 



慌てて、今来た道を戻る。 


そしたら、置いていかれた地点で、置いていかれたままの態勢で、

・・・・・れれボンは立っていた。 


 こんなカンジで。



れれ 「 おら ここにいるべさ・・・・ 」 




ごめ~ん。れれボン。 

今すぐ行くからそこで待ってて~!

ところが、

れれボンのすぐ後ろからキャバが来ていた。( 注 ; ここで言うキャバとはキャバ嬢のことではなく、キャバリアのことね )


「 お願い。無視して。」  私はその飼い主さんに祈るように言った。・・・・・ 脳内で。


そして、

「 レオン ウエイト!! 」 隊長は大声でれれボンに号令をかけた。 ← こういう時は本名で呼ぶ。




れれ 「 ウエイトとは、なんだべか? 」 



 ・・・・・・ れれボンは日常から動くことがあまりないので、ウエイトを忘れていても不思議はなかった。


そのキャバが、れれボンが大人しい草食系老犬だとわかると、れれボンの匂いを嗅ぎ出した。


それを見た七色、7m先から大興奮して、ジャンピング! 

その為、れれボンの元になかなか近づけない。

下手に近づいて、高齢者がヨロヨロ道路を渡ってそこに車が来て轢かれたりしたらどうすんの~! 


「 NO!! 」 ジャンピングが止まらない七色に怒鳴る隊長。 

その怒りに恐怖を感じたのか、キャバの飼い主さんが、

れれボンのリードを持って、引き渡してくれた。


これでどうにか一件落着となった。 



 「 さあ、おじいさん、しっかりななタンにつかまってくだしゃい 」


           れれ 「 心は見えないけど、心遣いは見える。思いは見えないけど 思いやりは見える。べさ 」 ← ACのCMを知らないヤングは・・・・・・ いないべさね。  




なぜにこんなことになったかといえば、

そもそも七色が、道路の真ん中で急にウンPをしょうとしたことが原因。


でも結局、




 「 ななタンの ウンPは ひっこんでしまったのでしゅ 」



結論!




れれ 「 ウンPと忘れ物には注意するべさ! 」








忘れたのが、七色の方だったら、どんなことになったか・・・・・恐ろしいので考えるのはやめましょう! 
忘れ物が多い隊長。いくらなんでも、れれボンまで忘れるとは・・・・・
そんな抜け作抜け子の隊長にワンパンチ 

         にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへにほんブログ村







なぬこれ珍百景!?

2011-07-16 | れれボン
今日は2犬を連れて隊長の病院へ GOひろみ!


熱射病にならないように、エアコンをつけたまま、

車の中で待ってもらった。


待ってる間に、口寂しいでしょうから、これでも食べててねと、

おやつを3粒ずつ、置いた。




 「 ごっつあんでしゅ 」       れれ 「 かたじけないべさ 」


いやいや。こんな少しで申し訳ないね。と言って、トランクを閉めた。



それから1時間半。

車の中のエアコンが故障して止まって、車内の温度が70℃になってたらどうしよう・・・・と心配で車の様子を見に行った。 


そしたら・・・・・

トランクを開けると、涼しい車内の中からバタバタと尻尾を振った2犬がいた。

あ~。良かったと安心したところで、

え??  

えええ~~~!!?

信じられない光景がそこにあった。




おやつを食べてないぃぃぃ~~~!!




 「 だって たいちょうは おっけーっていってないでしゅよ 」


                れれ 「 我慢大会かと思ったべさ 」 



確かに・・・・・ ウエイトをかけたままトランクを閉め、いつもは助手席からバッグを取る時、OKと言うんだけど、今日はOKを言い忘れてた。


だからって・・・・・ 2犬共食べてないなんて・・・・・・そんないい子でどうすんの。あんた達。 


目の前におやつがあっても、OKと言われてないから食べない 食いしん坊ラブ2犬のこの光景。

ナヌコレ珍百景に登録なるか!? 






 「 ちんひゃっけい とうろく けってい  」


とここまでは、良い子の七色ちゃんだったが、

おしっこをさせようと、公園に足を踏み入れて、リードを長く持ち替えた途端、

ぶっ飛んでぐるぐる回ろうとしたので、



こうなった。



 「 いぬがジャングルジムで はんせいする このこうけい。ナナコレちんひゃっけいに とうろくなるか!? 」



なるかっ!! 



今日も暑い暑い 七色地方。 


れれボンは、暑さにも負けず




れれ 「 水をがぶがぶ飲むのが 熱中症予防だべさ 」



このじいさん、かなりの 酒豪 水豪で、朝から晩までグビグビ一気飲みしてまっせ。 




こちらのヤングは、こう見えて飲まないので、

熱さまシートで、冷やす。



 「 あたまを ひやして でなおしましゅ 」







暑い毎日が続いておりますが、皆様におかれましては、暑くてかったるいから、夕飯は冷ややっことスーパーのお惣菜に、漬物、生野菜とレンジでチンしたブロッコリーを添えた夕飯で済ませていることと思います。・・・・・あ それ私だ。 
皆様もどうぞご自愛ください。

               にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへにほんブログ村



記憶の片隅

2011-07-13 | れれボン
れれボンが家に帰ってきた翌朝のことだった。

午前4時半ごろだったと思う。

突然、和室の扉を鼻で開けて、尻尾を振って、鼻息をビュシュピシュさせながら れれボンが入ってきた。 

 

パピーの頃と同じ、元気なれれボンがそこに居た。

ええ??、もしかしてれれボンは、この家に居たことを覚えてた!? それとも記憶が蘇った!? とこの時は、それでもまだ半信半疑だった。


でも、

決定的だったのは、

何気なく、娘の名前を呼んだ時のこと。

れれボンが、娘の方を見た。 




 こんなカンジで。


え?? 

もう1度呼んでみた。

れれボンは、娘を見て、尻尾を振った。 





 こんなカンジで。



「 じゃあ、ママはどの人!? 」 と聞いてみると、

れれボンは、私の方を見て尻尾を振った。その顔は、パピーの頃のあのれれボンだった。 



「 おら ちゃんと覚えているべさ 」 そう言ってれれボンはほほ笑んでいた。・・・・・ように見えた。 



でも、

9年ぶりに家に帰ってきた れれボンの姿は、

痩せこけ、後ろ脚がヨレヨレで、

いつもヨダレを垂らしていた。




れれ 「 勝手に口から出てくるべさ 」


いつもれれボンの周りはヨダレやら尿漏れやらでぬれていた。



パピーの頃と、毛の色も質も変わってしまっていたれれボン。

骨ばった体をそっとなでるようにブラッシングした。




 「 むだげが こんなにとれまちた! 」


1回分で、ごみ箱1杯分の毛が取れたが、

薄毛なのに、こんなに取って禿げたらどうしようかと心配になった。




散歩に行くと、急に途中で止まったかと思うと、突然ウンPをした。 



れれボン 「 ここで させてもらうべさ 」 


もはやれれボンに、ワンツー( ← ワンツーワンツーの言葉掛けで、おしっこやウンPをする ) という文字はなかった。




でも、パピーの頃から変わってないのは、

頭の上にできるシワ。



れれボン 「 おらのトレードマークは シワだべさ 」 



そして、れれボンは、玄関の場所も覚えていた。

パピーの頃は、外から帰ったら、玄関で脚を拭いていたので、

必ず玄関の方に行こうとした。




七色は、庭を通って、サンルームの足洗い場に行こうとする。

でもれれボンは、いつも玄関に入ろうとした。

玄関を入って廊下のつきあたりに台所があって、台所の隣のユーティリテーィーにドッグフードが置いてあることも覚えていたようだった。




玄関に入ると、



れれボン 「 ここがこの家の入口だべさ 」 


と妙に納得したような顔をした。




れれボンは、パピーの頃から

シットをすると、内股になった。




フローリングや滑る床で、「 シット! 」 と言うと、後ろ脚がどんどん開いていってしまうのだった。





← れれボン            七色 →




後ろ脚の筋力が弱くなってしまった今では、

もはやれれボンに、「 シット 」 という文字はなかった。



 「 れれボンの にがてきょうかは シットでしゅ 」  
                  れれ 「 3秒しか持たないべさ 」 



初めの頃は、お互いのケージに入ったりして、

探り合っていた2犬。 

特に七色は、どこまでれれボンが許してくれるのかを試しているかのようだった。

  



 「 おじいさん、もっとおくに つめてくだしゃい 」


何をしても仕返ししてこないし、走ったり、何かを持ってきて遊んだりもしない そんなれれボンを七色は不思議に思っていた。







れれボンが、この家で育ったことを覚えているかどうか、人はよくそれを気にするけれど、

私は期待はしていなかったし、それは大きな問題ではかった。

家に七色が居ること自体、あの頃と全く環境が変わっているわけだし、期待してはいけないと思っていた。




でも、れれボンは確かに、覚えていた。

たった1年一緒に居ただけなのに、覚えていてくれていた。


そして、自分が先住犬だったと主張することもなく、七色のことも受け入れてくれている。

 


              なな 「 おじいさんのろうごは ななタンに おまかせくだしゃい 」
れれ 「 ブッシュ。年寄りの鼻水だべさ 」 
    ↑ 「 年寄りの冷や水 」 のリズムで




娘が社会人になってから、朝の散歩が5時半頃になった。七色は、娘が 「 散歩に行くよ~! 」 と呼んでも、まるで低血圧の女子のように、かったるいオーラを出しまくりだった。ところが、れれボンが来てからそれが劇的に変わった。
れれボンは、娘が起きると、尻尾をブルンブルン振って鼻水をブシュビシュと出して「 朝だべさ~。ねえタン おはようだべさ~今日も元気で嬉しいべさ~! 」 と朝の喜びを体いっぱいで表現する。それに負けじと七色はスリッパをくわえて、ハイテンションでやってくるようになった。 ← 家ではこれを 「 朝れれ効果 」 と呼ぶ。

            にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへにほんブログ村


みんな病院

2011-07-11 | れれボン
暑い。どうしてこんなに毎日、蒸し暑いんだろう。 

だって梅雨だから。

暑い。どうしてこんなに太陽が降り注ぐのだろう。 

だって梅雨明けだから。 



そんな週末のことだった。


週末の出来事を、さくらんぼに乗せてお送りします。 

さくらんぼニュース! 




れれ 「 おねえタンは、山に芝刈りにも、川に洗濯にも行ってないのに、腰が、ぎくっとなってしまったべさ 」 


それを人は、「 ぎっくり腰 」 と呼ぶ。 


娘が、まさかのぎっくり腰に。 




 「 さるも きから おちました 」 
                 れれ 「 犬も歩けば さくらんぼにあたる 」



そういえば、

毎年、この時期はろくなことが起きてない気がする。 

今年はそんで ぎっくり腰だってばっ。 







 「 ざんねんな おねえタンでしゅ。 」 



こうして、2犬を連れて、接骨院へGOひろみ!


2犬を車内で待たせている間は、ずっとエアコンをかけておいた。



れれなな 我も我もと顔を出す絵 




週末は、2犬とぎっくり腰の娘を乗せ、お墓参りにも行った。

あまりの暑さに、

お墓に水をかける前に、


 れれ、バケツの水を飲む             
 ななもバケツに顔を入れて飲む



とにかく毎日、暑くて暑くて、暑過ぎる七色地方。



娘の病院の次は、

2犬も病院へGOひろみ! 






れれ 「 おらは こんな所に来とうは なかった ・・・・ べさ 」


れれじいさんは、肉球の間が膿み、  ← マラセチアでした

七色も股の間が皮膚病に。  ← 雑菌でした

先週来た時は何でもなかったのに、1週間で変わるんだよね~。


診察台の上でガタガタと震える。さすがのれれボンも病院は恐いらしい。



孫娘は既に診察が終わったので、この余裕。



 「 けんこう1ばん ななタン7ばん 3じのおやつは ほねっこでしゅ! 」 


じいさんが震えているのに、おやつが食いたいという孫娘。



病院に来た時だけは、おやつが食べられる2犬。




れれ 「 憧れのほねっこだべさ 」



・・・・・娘も2犬もしばらく病院通いが続きそうです 







今日で震災から4か月が経ちました。
被災地では、復興が進む一方で、まだまだ手つかずの状態のまま取り残されたいる場所もあります。
ウチのマンソンも、共有部分の補修工事が終わり、これから個々の家の中の工事が始まります。まだまだ時間がかかりそうです。
れれボンは、物ごとに動じないタイプなのですが、地震速報の音や、地震が来ると、慌てて私の所にやってきます。
それにつられて七色も来ます。きっとれれボンも震災で恐い思いをしてきたのでしょう。( れれボンは福島県にいました )
こんなに暑くても、食欲は全く落ちない2犬。老犬にはこの暑さはさぞ辛かろうと思ったのですが、何気に元気です!
それだけが救いの今日この頃です。

            にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへにほんブログ村
















れれボンの後ろ脚

2011-07-05 | れれボン
我が家に9年ぶりに4つ脚を踏み入れた れれボンは、





部屋の隅から隅まで匂いを嗅ぎまくった。

今はコルクタイルを敷いてあるが、

れれボンが居た頃、ここは全面フローリングだった。

れれボンはフローリングの硬さと冷たさが嫌いだった。

私がお風呂に入っている間に、

ベンチに敷いてあったムートンを自分で下ろして、その上にちゃっかり寝ていたり、

扉を鼻で開けて和室に入って、布団の上にちゃっかり寝ていた。


和室は立ち入り禁止区域だったので、「 NO!ハウス! 」 と叱ったが、

次の日もまた次の日も布団の上にいた。 れれボンはそういう子だった。




れれボンが帰ってきた時

胴体の中央あたりに麻酔をする為に四角に毛を刈った部分があった。



        ↑ ここ

歯周病になって、歯を抜く為に麻酔をしたということだった。

抜いた歯は、1本だと思ってたら、実は4本も抜かれていた。

今だに口臭がひどいのに、抜歯する前はどんだけ悪臭がしたんだろう・・・・と考えるのも恐ろしい。




また、後ろ左足の、手術した後が生々しかった。






ここは靱帯を断絶して手術した痕だと思っていた。

それが実は、靱帯を断絶したのは、4年前だった。 その時は両脚の靱帯を切っていた。


この↑ 傷痕は、腫瘍ができて、それを摘出したものだと、ウチに来て2週間後になって初めてわかった。



後ろ脚がからまったり、よろけたりするし、3秒以上おすわりができないし、すぐ疲れて寝そべるし、(寝そべる時、後ろ脚をかばっているし)

いつも引きずって歩いているので、靱帯の手術をして、筋力がなくなったからだとずっとそう思っていた。

・・・・・ まさか腫瘍とは。( 良性です。)




今は、少しずつ毛も伸びて、




傷口も薄くなってきている。


家に帰ってきた日のれれボンは、

満身創痍の体で、昔のあの元気いっぱいだった男の子は、どこにもいないように見えた。



でも、

ご飯だよ! と言うと、

昔のまんまの あのキラキラした笑顔になった。



食いしん坊健在!  ← 食いしん坊万歳のリズムで。




そして、

3日目には、




こんな風に、2犬かぶさって寝る姿を見て、

この2犬なら絶対に大丈夫。うまくやっていける。と確信を持った。





↑ こうなったのは、自然になったわけではなく、私がれれボンの脚をマッサージしてあげているところに、七色もきて、私が立った後も、2犬は離れることなくずっとこの体勢で寝ていたので、嬉しくて写真を撮った。
神経質な七色がここまで気を許してリラックスできるワンコは今までいなかったし、これからもいないと思っていた。まさかこんな日がやって来ようとは、ヒデキ感激!
これはある意味、奇跡的な1枚となったのした。


            にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへにほんブログ村