笑う 七色 福来たる

盲導犬の訓練を終え、どうも犬となって帰ってきた七色。そんな七色と隊長のぐ~たらで楽しい訓練生活。 

引っ越し

2010-04-01 | 七色の日常
夫が転勤になった。

言うまでもなく単身赴任ね。


今日は、引っ越し。

七色は朝から、ただならぬ雰囲気を感じていた。



「 てきが しんにゅうしてくる きがしましゅ  」


・・・・・虫の知らせ ならぬ ななの知らせか??



引っ越し荷物で、

何と言っても手こずったのが、 布団の圧縮。




「 3まい こわしました 」


圧縮袋を3枚買って、なぜか3枚全部に穴があき、圧縮されず、ただの布団袋になった。 


・・・・・おかしい。

ねえ、いったい私の何がいけなかったの?? 私に悪い所があったらどうぞ言って。すぐ直すから。

と、男に別れを告げられ、すがりつく女のように、圧縮袋に尋ねた隊長。


圧縮袋は何も応えてくれず、ぽっかりと穴があいたままだった・・・・・チーン 


再度、お店に圧縮袋を買いに行くと・・・・・・な~んだ。こんな画期的な袋があるじゃないの! 

その箱にはこう書いてあった。「 圧縮するのが苦手な方に最適! 」 




色々あったが、何とか今日の引っ越しに間に合った。

単身赴任といえども、結構な荷物になるんだよね・・・・




「 ななタンは てにもつあつかいで おねがいしましゅ 」


ぬいぐるみと間違われて、七色まで運ばれたら困るので・・・・・・間違えるか?? 



七色には、ハウスの中から引っ越し作業を見学してもらう。




「 ごくろうしゃま でしゅ。ななタンでしゅ。  」・・・・・・声は届かず。



 この状況で、七色が引っ越し屋さんに近づいていくことはないので、

猜疑心のある七色の社会化の為、フリーにした。



「 ななタンは みてましゅ 」


七色監視員。 またの名は、市原なな子。

七色と視線を合わすことなく、引っ越し屋さんは黙々と作業。





「 うごきに むだがなくて いいしごとしてましゅ! 」


七色監視員にお褒めの言葉をもらって、引っ越し屋さんは2階へ。







「 あとひとふんばり がんば でしゅよ 」 ・・・・・声は届かず。



七色監視員は、ずっとこの態勢で監視員を務め上げた。 



そして、全ての荷物を家から出し終わり、監視員の仕事も終了。

遠くから引っ越し屋さんをねぎらう七色監視員。



「 よくがんばりまちたね。 ごほうびは ササミがいいでしゅか?? それとも ぶたみみにしましゅか?? 」


・・・・・・ その声は届くはずもなかった。





ここだけの話。夫は定年まで12年、もうにんじんハウスには戻ってこられないんじゃないかと思う。 そのうち娘もお嫁に行き・・・・・一生行かない可能性もありだけど。 七色と隊長だけになってしまうかも知れないにんじんハウス。家族はバラバラになっても、隊長と七色だけは離れない。
ずっと変わらない隊長&隊員七色へ  これからも応援パンチをお願いできる??

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恐怖体験!?

2010-04-01 | 七色の日常
昨日の続きです。

銭湯に行って身を清めた七色。

その後に向かった先は・・・・・





 「 きょうふの やかた でしゅ 」



もうおわかりですね。

ここは、病院。 七色がこの世で最も恐れている恐怖の館です。

尿の定期検査に訪れました。

以前から何度かボログに書いていますが、七色は尿のPH値が高く、強アルカリ性に傾いていて、

結石ができやすい体質です。 その為、2か月に1度、尿検査をするようにしています。



今日も待合室は、七色の顔より小さいワンちゃん達でいっぱい。


お隣りに座った、小さな女の子が、

ワンちゃん達を1匹ずつ指をさしながら、

「 あっちも ちっちゃい、かわいいワンちゃん。 こっちもかわいいワンちゃん・・・・・・・それで、コレはなに?? 」



                         コレ


 「 これでも ワンちゃんでしゅけど なにかもんだいでも?? 」


 
小さい子には、チワワやプードルと七色は、別の生き物に見えるらしい。 

そりゃそうだっちゃね。




・・・・・・待つこと1時間 経過。

七色は、この態勢から動くことなく、ひたすら待つ。

その姿はまるで盲導犬のようだった・・・・・



 「 こうみえて ななタンは どうもけん でしゅ 」




そして遂に、

「 七色ちゃん どうぞ! 」 と呼ばれる。





 「 なないろちゃんって だれでしゅか??  」 ← 現実逃避


・・・・・・おめ~だ 


診察室が開くと、急に腰をぬかし・・・・たフリをして、

「 誰か 誰か助けて下さい。」 と 診察室の中心で愛を叫んだ。 


が・・・・・その声が届くことはなかった・・・・・ 


検査の結果、

尿のPH値は、9.0。・・・・・まさかの9点台。 ( 7.5でも結晶ができる子がいる )  

結晶はできていなかったので、引き続き要観察となった。 



せっかく来たので、フィラリアの検査もしてもらうことにした。

七色にとっては、初めての体験。





右後ろ脚から、採血された。


女医さんは、「 わからないうちに、あっと言う間に終わりますから。」 とおっさったが、 




 「 ななタンは みていたのでしゅ 」


市原なな子は 見た。 


・・・・・・わからないうちでも、あっと言う間にも終わらなかったのだった・・・・・・チーン 



更に、まだまだ七色の恐怖体験は続くのであった。

肛門腺も絞ってもらうことにした。

というのも、肛門腺絞りは、隊長の特技なのだが、

七色のだけは、なぜかできなかった。 

それはなぜかと尋ねてみたら、七色のは奥に引っ込んでいて、絞り出すのが難しいと言われた。

強烈な異臭を放つドロドロした肛門嚢を出してもらい、


全ての処置が終わった時、

七色は7歳老け、灰になっていた・・・・・・チーン 



診察室から出ると、

犬が変わり、なな歳若返り、跳びはねた。 



 「  な~ぎさの バルコニーで まってて~   」


病院近くの公園に行き、

松田聖子の 「 渚のバルコニー 」 のリズムで、走った。 



そして、



 「 ふあんふあん  う~ ひざ すてっすてっ  」 


エグザイル の チューチュートレイン ( 昭和でいうところのZOO ) の曲で 飛び跳ねた。 




恐怖体験で、7歳老けた七色は、こうして公園で不安不安を捨て捨てし、7歳若返りを果たした。めでたしめでたし。 
春は予防注射の時期。これからも七色の恐怖体験はまだまだ続きます。
そんな七色にワンパンチ 

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