ワークショップは歌部屋と楽器部屋の合同の成果発表会で締めくくり。
その後も90分間という予定の時間を更にオーバーして、参加者の個別の質問を受けてくれたメンバー。
ウリカに普段のウォーム・アップとクゥーラ(牛などを呼ぶ北欧特有の金切り声)のことを質問した参加者がいて、ウリカは最初は言葉で説明していたけれど、「実際にやってみましょうか」と歌部屋メンバー全員で別室に移動。
声を出す時の声帯の状態の観察、丹田に力を入れること、上半身の力は脱力すること、、、 今、思い出せるポイントはこのくらい。
声をコントロールする方法、調整するテクニックを短い時間で端的に教えてくれるウリカは先生としてもすごい人だな、一日習いたいな、なんて思った。中でも声をボールにして、遠くに投げるようなイメージで発声する練習は心も体も解き放たれるようで気持ちよかった~。
この追加ワークショップ、やっているときは自分が夢中で気がつかなかったけれど、後で考えると、この日の夕方、本番があったのでした。なのに、あんなに一生懸命、声を出してくれて大丈夫だったかなとあとで反省。「もっとやってみたい?」と訊かれて、イエスと答えてしまったから。
その日の打ち上げでウリカとイェンスにワークショップのことを訊きました。
2人:「どうして、初めてスウェーデンのトラッドを歌ったり演奏したりする人があんなに短い時間でできるようになるのか、、、 それが、とっても印象的だったし、うれしかった。」
イェンス:「スウェーデンでクラシックをやってる人たちは楽譜がないと手も足も出ないし、まずやってみよとしないよ」
ウリカ:「クゥーラなんて初めてなのに、みんな声を出すことに何の恐れの気持ちも持たないで、自由に声を出してた。どうして?」
2人のたくさんの「どうして」に対する私の答えは「たぶん、みんな、恐れたり恥ずかしがったりする気持ちよりスウェーデンのトラッドへの興味が勝ったんだと思う」。
参加されたみなさんのお答えは?