
『鳶(とび・とんび)が鷹(たか)を生(う)む』[=孔雀を~]

平凡な親が優れた子を生むことの喩え。

類:●鳶が鷹●鳶が孔雀を生む●烏の白糞●雉が鷹を生む

反:●瓜の蔓に茄子はならぬ●蛙の子は蛙

<松下幸之助一日一話> PHP研究所編

死も生成発展
私は、人生とは“生成発展”、つまり“日々新た”の姿であると考えています。人間が生まれ死んでいくという一つの事象は、人間の生成発展の姿なのです。生も発展なら死も発展です。人間は、今まで、ただ本能的に死をおそれ、忌みきらい、これに耐えがたい恐怖心を抱いてきました。人情としては無理もないことと思います。しかし、われわれは生成発展の原理にめざめ、死はおそるべきことでも、悲しむべきことでも、つらいことでもなく、むしろ生成発展の一過程にすぎないこと、万事が生長する一つの姿であることを知って、死にも厳粛な喜びを見出したいと思います。