怪しむクリス

最近、クリスとは毎日、
おはよう・おやすみメッセを送るようになっていた。
そして、日本時間の夜（アメリカ時間：朝）、
クリスにメッセを送った。


　僕　：クリス、おはよう


6時間半後


クリス：おはよう


8時間後


　僕　：昨日、ドラマを見たら、
　　　　急にクリスのことを恋しくなって、
　　　　ハグとキスをしたくなっちゃったよ。

クリス：そっか、、、、会った人は？

　僕　：仲良しの友達だよ
　　　　今、名古屋に戻ってきてる

クリス：ok

　僕　：クリス、今、忙しい？

クリス：まあ、暇だけどあと少しでお風呂に入る

　僕　：少し話せない？


そして、クリスから電話が掛かってきて、話をした。


クリス：もしもし

　僕　：もしもし
　　　　久しぶりだね～。

クリス：うん。ん～

　僕　：なに？

クリス：エイチは悪い

　僕　：どうして？

クリス：ゲイの人と会ってる

　僕　：ただの友達だよ。

クリス：ふーん。いつも友達、友達って言ってるけど怪しい。

　僕　：だって本当にただの友達だもん。
　　　　昨日あった人は名古屋の人で、
　　　　外国で写真を撮る仕事をしてるよ。
　　　　それに、クリスと出会う前から知ってるよ。

クリス：ん～。

　僕　：なになに？本当だよ。
　　　　前の韓国で会った友達だって10年前から知ってるよ。

クリス：ん～。

　僕　：なに？もう、やだやだ～。

クリス：ハハハ。

　僕　：でも、クリスだって、ゲイの人と会ってるじゃん。

クリス：会ってない。HSはノンケだよ。
　　
　僕　: HSのことじゃない。

クリス：1回だけ会ったけど、でも、3カ月前だよ。

　僕　：ＧＹとか。

クリス：彼がゲイってことは本当に知らなかった。

　僕　：まぁ、別にいいけど、でも、本当に普通の友達だよ。

クリス：でも、エイチは悪い。

　僕　：ゴメン、じゃあ、是からはゲイの友達と会わなければ良いの？

クリス：別にいいけど。

　僕　：ふんふんふん。
　　　　そういえば、クリス、来月は日本に戻ってくるの？

クリス：うん

　僕　：いつ、戻ってくるの？

クリス：今回は短い。ちょっとチェックするね。

　僕　：うん

クリス：んー。ロード中。

　僕　：うん。


ジー。電話のお知らせ音


クリス：うるせー（独り言）


しばらくして・・・


クリス：今回は来月8日から来月15日まで。

　僕　：結構、長いじゃん。

クリス：うん

　僕　：今回は会える？

クリス：うん

　僕　：少しでもいいから会いたいよ。

クリス：うん、でも、いろいろあって忙しい。

　僕　：そうなんだ。

クリス：うん、母親と沖縄に行くかもしれない。
　　　　クリスマスプレゼント。それに、写真撮影の仕事もある。

　僕　：そかそか～。

クリス：えー、なんだ？

　僕　：えっ、何？

クリス：そかそかって～。

　僕　：そかそかって、悪い言葉じゃないじゃん。

クリス：ふーん。

　僕　：えっ何？もうやだやだ～。

クリス：ハハハ

　僕　：ふんだ。

クリス：ZAQが泣いてる。

　僕　：そうなの？
　　　　新しいスタンプ、買ったんだね。

クリス：うん

　僕　：かわいいよね。

クリス：今、アメニティグッズが10個くらいある。

　僕　：クリスが働いてる会社のやつ？

クリス：うん

　僕　：欲しいな～

クリス：エイチはアメニティが手に入ればいいもんね、
　　　　じゃあアメニティをあげるから、会うのは無しね。

　僕　：やだやだ～。

クリス：フフフ

　僕　：もうやだ。だって、クリスから物をもらったら、
　　　　寂しい時にそれを手にとって、
　　　　クリスのことを思い出せるから。

クリス：ハハ。エイチ、今からお風呂入る。

　僕　：OK。あとで、僕の休みの日程を送るね。じゃあね

クリス：うん

　僕　：ちゅー

クリス：ちゅー


こうして電話は和やかな感じで終わった。
来月は会えるとクリスは言ってるが、
今度こそはクリスと会えればいいなぁ・・・
僕の心の中は晴れてはいないのでした。