すれ違う僕とクリス・・

昨日の朝、クリスにメッセを送った。


　僕　：お疲れ様

1時間後、クリスはFacebookに
日本へ帰ってくる飛行機のスケジュールをアップしていた。

　僕　：今、忙しい？

そして、クリスから日本に帰ってくる飛行機のスケジュールが送られてきたのでした。

　僕　：今、忙しい？

クリス：機内なう

　僕　：ＬＡに行くの？

クリス：ＬＡ

　僕　：何時に着くの？

クリス：22時半

　僕　：ＬＡに着いて時間があれば話そう

クリス：ＯＫ

　僕　：電話してね

クリス：うん

　僕　：僕、来週、大阪に行くよ。

クリス：仕事で？

　僕　：遊び

クリス：あ～　普通に友達と？

　僕　：うん

クリス：オッケー　アプリで出会った人じゃないでしょ？

　僕　：違うよ。
　　　　再来週、その人が名古屋に遊びに来る

クリス：あ～知らん

　僕　：そうだね

クリス：そういう話ならやめとく

　僕　：ごめん

クリス：面倒くさいから

　僕　：クリス

クリス：何？

　僕　：何でもない
　　　　クリスと話したいよ。今はムリだけど。

クリス：ＬＡ到着の時に

　僕　：うん

クリス：大丈夫？

　僕　：僕、クリスのハッピーなニュースを聞くのは嬉しいよ。でも、
　　　　全部のニュースをFacebookから知るのは、あまり嬉しくないよ。

クリス：ゴメン、アップした時、エイチ(僕のこと)は寝てる最中だったから

　僕　：うん、またあとでね！

クリス：うん


しかし、僕の昼休みとクリスの飛行機がＬＡに到着する時間は合わず、
結局、話すことはできなかったのでした。
そして、昼休み中、クリスへメッセを送った。


　僕　：明日、空港に着いたら、飛行機に乗る前に電話してね。おやすみ☆

1時間半後

クリス：到着しました。


仕事が終わり、家で夜ごはんを食べ、そしてクリスへメッセを送った。


　僕　：おはよう

クリス：おはよう

　僕　：今は空港？

クリス：まだ

　僕　：そかそか。昨夜は友達の家に泊まったの？

クリス：うん

　僕　：そかそか、空港に着いて時間できたら話そうね。
　　　　今はまだ友達の家なの？

クリス：オッケー
　　　　違う、高速なう

　僕　：そかそか


10分後、クリスから電話がかかってきたのでした。


クリス：もしもし

　僕　：もしもし

クリス：今、少しだけ時間ができたから話せる

　僕　：そうなんだ。もう空港？

クリス：うん

　僕　：そかそか。クリス、どうしたの？

クリス：ちょっとイライラしてる。

　僕　：そうなんだ。僕のことだよね。ゴメン・・。

クリス：普通に話すのはいい。
　　　　エイチ(僕のこと)は『ゲイ出会いアプリ』の
　　　　人と会うことは悪い。

　僕　：いきなりどうしたの？クリス、ゴメン。
　　　　僕、クリスが嫌がるって分かってて、話したよ。
　　　　僕、意地悪だよね。でもね、僕はいつも
　　　　クリスと会いたいって思ってるよ。

クリス：俺もだよ。

　僕　：クリス、今度も大阪で会うのは難しいでしょ？

クリス：厳しい。

　僕　：そうだよね。
　　　　大阪にいるとき、この前みたいにvideo chatはできる？

クリス：できるよ。

　僕　：ＯＫ～．クリス、難しいのは分かってるけど、
　　　　6月の頭に時間があるなら、
　　　　たまには入管じゃなくて、僕の為に日本に戻ってきてね。

クリス：うん。エイチ、今からＡＴＭに行く。
　　　　またあとで電話するよ、ＯＫ？

　僕　：うん、またあとでって大阪で？

クリス：うん

　僕　：そっか。分かった。

クリス：大好きだよ

　僕　：僕もだよ。

クリス：じゃあな

　僕　：じゃあね


こうして通話は終わった。でも、心はモヤモヤしていた。
どうしてクリスは僕がゲイの人と会ってるって
いきなり言ったんだろう・・。
そのことが気になり、メッセを送った。


　僕　：クリス、いきなりどうしたの？
　　　　アプリの人と会うのは悪いって！
　　　　今日話した人はアプリの人じゃないよ。
　　　　何かあれば、ちゃんと話し合おう！
　　　　僕とクリスのことは、1人で考えちゃダメだよ！
　　　　2人で考えよう！
　　　　クリス、あとでもう1回だけ、話したいよ

クリス：うん　オッケー

20分後

　僕　：話せる？


そして、クリスから電話がかかってきた。


クリス；何？

　僕　；さっき、言ってたゲイの人と会ってるってことだけど

クリス：エイチ、疲れた。眠たい。
　　　　大阪に着いたら話すよ。今からエージェントに行って、
　　　　航空券を受け取りに行く。じゃあね

　僕　：は～い。


クリスすごく期限が悪そうで、会話はすぐに終わったのでした。
ちょっと前に、話したいって言ったら、
クリスは「オッケー」って言ってくれたのに・・・。
そしてメッセを送った。


　僕　：クリスのさっき言ったことが気になるよ・・
　　　　疲れてるのは分かるけど・・
　　　　クリスはいつも逃げようとする


3分後、再びクリスから電話がかかってきた。


クリス：エイチ、俺は昨夜、寝てなくて疲れてるよ。
　　　　どうしてエイチはいつも俺の旅行前になると、
　　　　頻繁に電話したいって言うの？
　　　　俺は疲れてるよ、休みたい。

　僕　：クリス、ゴメン・・・。

クリス：大阪に着いたら電話するから。

　僕　：クリス、ゴメン・・・。

クリス：じゃあ。

　僕　：うん・・

クリス：大丈夫？

　僕　：僕は大丈夫だけど、クリスは疲れてて、大丈夫じゃないでしょ？
　　　　それに僕、クリスが昨夜寝てないなんて知らないよ・・。
　　　　ゴメンね。

クリス：ううん、大丈夫。疲れてるだけ。じゃあね。


そのあと、クリスからメッセと写真が届いたのでした。


クリス：航空券は綺麗

　僕　：きれいだね。おいしい機内食を食べてきてね

クリス：うん

　僕　：クリスの大好きなフランス語も沢山聞いてきてね

クリス：(笑)


こうしてチャットは終わった。
気まずくなった空気を明るくしようと必死にフォローするクリスの様子が伺えた。
なんで、僕とクリスっていつもうまくいかないんだろう・・・。