ホテルを出発し、
僕たちは梅田から地下鉄で心斎橋まで行きました。
途中、郵便局のATMに寄り、
クリスは僕が立て替えたラブホ代の半分を引き出し、
払ってくれた。そして美容院へ向かった。
そして、クリスがこんなことを言い出した。
クリス:エイチ、昨日、俺のために
いろいろ助けてくれるって言ったよね?
僕 :うん
クリス:じゃあ、お願いがあるんだけど。
僕 :何?
クリス:俺のビザの関係のことで、
法務大臣宛に手紙を書こうと思ってるよ。
でも、俺は敬語とかが分からないから、
ちゃんとした日本語で書くことができないよ。
だから、俺が英語で書いた文を日本語に翻訳してくれる?
僕 :クリスが使う英語、難しいから、
できるかどうかは分からないけど、
できるだけのことはやるよ。
それに、知り合いに英語ができる人、いるから大丈夫。
でも、クリスのプライバシーがあるから、
僕一人で頑張って翻訳するよ。
だから、原文ができたら、メールで送ってね!
そうこう話してる間に、クリスお目当ての美容院に着いたのでした。
ここで30分後に待ち合わせをして、バイバイしようとしたとき、
クリスが戻って来ました。
この界隈の美容院の利用者は、夜の商売の人が多く、
ほとんどのお店の営業時間は昼の15時からなのようで、
クリスが行こうと思っていた美容院も準備中なのでした。
クリスは「今から一端、家に帰ろうかな~」とも言ってましたが、
すぐにへアセットをして、
オフィスに行きたかったようで、
僕はネットで、
オープンしてる美容院を探すことにした。
心斎橋界隈の営業中の美容院を見付け、
電話予約し、ネットに書いてある住所から
Googleマップでナビをしたが、
地図の表示が分かりにくく、少し迷ったのでした。
クリス:どこ?
僕 :多分、こっち(笑)
Google、分かりにくいんだもん。
クリス:Googleのせいにしてる
僕 :だって、Googleの表示の仕方が悪いんだもん(笑)
そうこうしてる間に、無事に着き、美容院へ向かった。
へアセット代はクーポンを使った為、1,080円でした。
そして、クリスのへアセット中、
僕は入口のイスで待ってるのかな~っと思ったら、
お店の人が気を利かせてくれ、
「良かったら、お連れの方もご一緒に来られます?」と言ってくれ、
クリスに「一緒に行ってもいい?」と確認してOKが出たので、
クリスのへアセット中も、
クリスのそばにいることができたのでした。
クリスのヘアカット中、
クリスの写真ををとっても大丈夫か確認すると、
お店はOKでしたが、クリスからはNG回答がきたため、
ヘアアセット中のクリスの写真を撮るのは諦めたのでした。
クリスのへアセット中、
美容師の人に、二人はどういう仲なんですか?と聞かれた。
僕は皆に言ってる、友達の友達で、
一緒にご飯を食べに行ったときに仲良くなったと
いつも通りに嘘をついたのでした。
この嘘を何の動揺もなく、すらすらつけちゃう自分に、
変わったなぁ~と思ったと同時に、
汚れたな~と思ったのでした。
へアセット後、エレベーターでクリスと最後に2回キスをして、お別れの時間。
僕 :今から事務所に行くんだよね?
クリス:うん
僕 :事務所はどこにあるの?難波?
クリス:ううん、梅田
僕 :梅田なの??
クリス:うん
僕 :じゃあ、地下鉄で行く?
クリス:うん
僕 :じゃあ、心斎橋駅まで行こう。
そして、クリスと一緒に地下鉄の駅に向かった。
そして改札に着き、
僕 :クリス、次会うときまで元気でね!
と言うと、
クリス:え?一緒に梅田まで行かないの?
クリスは僕と一緒に梅田まで行こうと思ってたようなのでした。
クリスなりに、僕と少しでも多く
一緒に過ごそうとしてくれたことが、
とても嬉しかったのでした。
再び、クリスと一緒に御堂筋線に乗り梅田へ向かいました。
そして、地下街を歩きながら、いろんな話をした。
クリス:エイチは変、なんで中国人の元彼と仲良しなのか分からない。
それだけじゃなく、中国人の元彼はエイチの家族とも仲が良い。
僕 :それは、彼が名古屋に留学してて、
僕と付き合ってたとき、よく家に遊びに来てたからね。
一緒に旅行に行ったこともあったよ。だからだよ。
本当はクリスとも、こういう関係を築きたいんだけどね。
クリスはアメリカにいるから、無理だけどね。
クリス:エイチ、俺、今日、仕事で名古屋に行く。
僕 :え?そうなの??
クリス:うん。はは(笑)
僕 :本当に??
もー、クリスのウソつき~(笑)
クリスに冗談を言われたのでした。
そして、昨夜泊まったラブホ界隈を歩き、
昔、よくクリスと歩いた道を歩き、
クリスのパソコン?のオフィスの入ってるマンション前に着き、
クリスと今度こそ本当にお別れの時間、
別れ際、一緒に写真を撮って、握手をした。
そして、クリスは僕の左肩をそっと触ってきたのでした。
クリスが自ら僕の体にタッチするのは珍しいというか、
今までにないことだったのでした。
クリスも僕とのお別れ、
実は名残惜しいのか?と思うと、嬉しいのでした。
次はいつ会えるかなぁ・・。
また、会えますように。
そんな思いを胸に、
僕たちの3か月半ぶりのデートは終わったのでした。
夕方、僕は近鉄に乗り、クリスへメッセを送った。
僕 :クリス、ありがとうね!
スゴク楽しかったよ~!
クリスのこと、大大大好きだよ~(^3^)
仕事、頑張ってね!
1時間後
クリス:俺も、ありがとう
本当はクリスともっとチャットをしたかったのですが、
クリスはチャットを嫌がるので、
これ以上、メッセを送らないのでした。