地区カブ隊くまスカウト上進キャンプでのデンコーチ奉仕の報告をします。
平成18年8月26日(土)~27日(日)1泊2日で、愛知県瀬戸市『ねむの森キャンプ場』において、千種地区内カブ課程くまスカウト(※1)を対象としたキャンプが開催されました。
心配された天候も、全期間晴天となり、野外炊事、キャンプファイア、ハイキング等予定通り、楽しく事故なく、プログラムを行うことができました。
本キャンプは、①「テント泊」、「野外炊事」といったボーイ隊の野外活動を体感し、上進意欲を高め、また、②キャンプ体験を通して、地区内同期生間の交流とカブ課程での思い出づくりを目的として開催されたものです。
このキャンプにおいて、わがボーイ隊の精鋭6名がデンコーチ(Den Coach)(※2)として、地区のボーイスカウトを代表して奉仕しました。
カブ隊のよき兄貴・姉貴分としてカブスカウトの野外生活の支援や、セレモニーやキャンプファイア等のプログラムの運営補助に、なれない中精一杯取り組みました。
開始当初は、カブスカウトもデンコーチも緊張で、お互いなかなかうちとけられなかったようですが、ゲームやテントの設営・炊事などをお互いに協力するなかで、見事なチームワークを形成。
最後には、笑顔と感動の握手でのわかれとなりました。
※1 小学生を対象としたボーイ隊組織の最上級生。小学校5年生。この9月ボーイ課程上進予定者である。
※2 カブスカウトの組の指導者にあたるため配置される。ボーイスカウト等18歳までの男女がこれに当たる。
デンコーチ任命式。野営長よりデンコーチ綬の授与。僕ら6人よろしくお願いします。
アイスブレーキングゲームとチームビルド。
デンコーチを中心に自己紹介や班の名前を考えたり、班長等役割分担を決めました。いつもなら黙っていてもすんでしまう時間ですが、今日は自らが話しやすい雰囲気を作っていかなければならなくて…大変困っている様子。
デンコーチ役のスカウトのほとんどが、先の日本ジャンボリー参加者でしたので、派遣隊で初めて班の仲間と会ったときの自分自身お気持ちや、そのとき隊長や副長たちのアドバイス思い出してみたらと言葉かけをしました。
ジャンボリーで多くの仲間を得たように、今日参加したカブスカウトにもその感激を味わってもらおうと熱心に接するようになりました…
この写真ではわかりづらいかもしれません。デンコーチが放心状態のような表情ですが、実際は夕食時には和気藹々とした雰囲気でした。
カブスカウトとゲームや野外生活を楽しんでる、よい写真があればよかったのですが…
準備不足で心配していましたが、カブ隊長たちにも助けられながらなんとかまとまったファイアとなりました。
この中でスカウティングフォアボーイズにヒントを得た『上進式』というスタンツを行いましたが、演じてる本人もちょっとジーンときました。
閉会式…デンコーチ解任。あっという間でした。少しさびしげですね。
隊長講評
今回はデンコーチとして奉仕の機会を得たことは、なによりも本ボーイ隊にとって得るべきものが多かったと思います。
カブ課程の隊長会から要請に、安易に請負ってしまったものの、
十分に指導もできてきたといえない中で、本当にわが隊のスカウトに30数名のスカウトの世話などできるのか、カブスカウトによき思い出となるキャンプを提供できるのか、憧れとなるようなボーイスカウト像を提供できるのだろうか
私は内心不安であった。
しかしそれは全くの杞憂であった。
プログラム開始当初こそ、緊張で、カブスカウトの輪に溶け込めなかったり、気負いすぎて行動が空回りしていたりした。
本人たちも不安を漏らしていた。
しかし、プログラムが進むにつれて、
普段は内気で話すこともない者が、彼なりに丁寧にカブスカウトに気持ちを伝え、
活動に受身の者が、細にわたって気がつき、進んで(カブスカウトの仕事まで取ってしまうくらい)活動し、
中には、自分の受け持つ班員のために記念品を秘かに用意してきたりと…
最後には彼ら自身も楽しみ、充実感を持ってキャンプを終えた。
カブ隊隊長会からも一定の評価もいただける内容であったと確信する。
私はわが隊スカウトの意外な一面を知り、また、それぞれ人間的成長を確認できた。(普段の活動で気がつかなくて、申し訳ない。もしかしたら、これがジャンボリーマジックなのか…!?)
本年度は、このプログラムをもって終了となるが、彼らのこの1年間での成長の手ごたえをかじることができ大いに満足している。
この調子であれば、来年度の更なる活躍が期待できそうである。
…たくさんの仲間がいる活動はやっぱり楽しい…と帰り道であるスカウトが感想を漏らしました。これには複雑な気持ちになりました。
≪おまけ≫
今回、ボーイ隊はリンツー(簡易テント)で一晩過ごしました。(カブスカウトはドームテントで就寝)
リンツーはテントとは違い開放されたものですから、森の音、風の流れ、空気や土の温度をより感じることができます。
就寝直前に、ネイチャーゲームの”音いくつ”を行い、心を静かにし感覚を研ぎ澄ませる工夫をしてみました。
彼らが夜の森の中にいることを実感し、自然と一体となり眠ることができていたらよいのですが…
地区でくまキャンプ!いいですね☆確かにボーイ部門のスタッフは大変かもしれませんが、意思疎通がよくできていれば、くまスカウトにとってはいい経験になるし、デンコーチに任命されたスカウトもまた成長できますよね。いいなぁ。。地区だと大変だから自団に提案してみようかな。。
多少、親ばか(隊長ばかか!?)の部分があるかもしれませんが、
隊員は、しらない間にずっと頼もしくなっていました。
ほとんどのスカウトがジャンボリーに参加者であったので、そこでの経験が大きかったのではないかと思います。
チームビルドの進行は、特に指導も指示もしませんでしたが、スカウトはそれぞれ、工夫をして進めていました。派遣隊での班運営の経験が生かされたのでしょう。
目の前にいるカブスカウトは、まさに、派遣隊員の初めての顔合わせのときの自分自身と同じ
不安、期待…そんな気持ちが入り乱れて緊張のスカウトの心をどうアイスブレイクしていけばよいか
あの時隊長のあの言葉で、上班のあの心遣いが、僕の気持ちを解きほぐしてくれた、だから今度は僕が…そんなことだったのではないかと想像しています。
ですから、ジャンボリー直後にこういう機会に恵まれたのは幸運だったかもしれません。
実は、地区くまキャンプは、当地区でも今年初めての試みでした。
あなたも知っているとおり平成13年4月から上進章が設定され、スカウトが意欲を持って上進できるような活動上の雰囲気づくりと動機づけを、カブ隊とボーイ隊とが連携して取り組むこととなっています。
ですから、団でくまキャンプというのは案外すんなりと実現するのではないかと思いますよ。
スカウトの成長を促す点で、カブ部門とボーイ部門のセッションはすごく有意義ですね。勉強になりました。