豚汁には2種類あり、とんじる は大根、人参、牛蒡(これが好き)、蒟蒻、お揚げ、ちょっとの豚肉が入り、出汁も羅臼昆布と節で引く。家庭のお味で健康志向だ。
かたや、ぶたじる は豚の脂がこってり表面を覆い、豆腐(脂が多い中、お揚げはくどいから)、葱か玉葱の荒々しい労働者系のお味だ。早朝からの営業が特徴、交代制の工場やタクシー相手のお店が多い。
京都ではその名も「ぶたじるかどや」( https://kyotopi.jp/articles/YYfEG )、大阪南堀江のトラック・ドライヴァーが多い成金屋食堂( https://kansai-base.com/archives/1559 )、孤独のグルメの嚆矢に出た 衣川( 閉店、いろは会のアーケードも現在は撤去済み https://www.masaemon.jp/entry/20080829/p1 )などがある。
今回、豚肉、玉葱、豆腐(平野屋謹製)で ぶたじるを作ってみた。出汁は羅臼昆布のみ。脂たっぷりでこれはうまい。合いの手に自家製 胡瓜のどぼ漬けがあう。ご飯がうまい。七味より甘味のある和唐辛子の一味があう(長文屋謹製)。
大量に作り、冷蔵庫で冷やし、食べる分だけ電子レンジで温める。数日は楽しめ、副菜には豚がだぶらないように野菜系の金平牛蒡やお浸しが良い。
秋は幸せ、鱧と松茸の小鍋も良いな、これは錦だ