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旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

「天地人」って??? 鯉料理と古民家:山形県米沢市

2009-07-27 11:59:41 | 町並み

 7月19日、久しぶりの連休、目的はこのお店「鯉の六十里」でした。

 

 裏磐梯から霧に包まれた西吾妻スカイバレ-白布峠をやっと越えて米沢に入った時、こちらは土砂降りの雨、とりあえずホテルにチェックイン、シャワーを浴び準備をしていたところ幸い雨は小降りに変わっていました。次女が二人目の出産の為里帰り、5週間ほど孫の面倒見で妻は自宅に缶詰状態、外食も出来ず一ヶ月検診が終わりやっと解放されたのでした。それでは美味しいものを食べに・・・と、9年ほど前にも満喫した“米沢の鯉”を食べに行くことにしたのでした。店の横には生け簀があり、とびきり新鮮な“刺身”も食べられるのです。



 鯉料理は伝統の日本建築でとの店のコンセプトにより、古民家(商人宿)を移築復元した建物が見事で、料理を引き立てていました。玄関を入ってすぐ階段を上がります。



 広間の欄間、格子、建具の全てが、心を和ませてくれました。料理以上に建物に惹かれて訪れた・・・かもしれません。

 



 掃き出し窓に設けられた格子越しに生け簀が望めましたが、傍らに鯉供養の碑が建てられていました。鯉は上杉鷹山が家中に養殖をすすめたのが始まりと「鯉の六十里」のWEBサイトにありましたが、さすが店主の思い入れなのでしょう。

 

 “米沢”にご馳走を食べにと言えば“米沢牛”と答えが返ってきますが、牛は東京でも買うことが出来ます・・・もっとも財布が泣きますが・・・。鯉の刺身はここしか食べられません。“あらい”や鯉こくは手に入りますが、全く臭みの無いのが米沢の鯉なのです。 NHK大河ドラマ「天地人」人気にあやかる為か、上杉や直江兼続の幟や旗、ポスターがやたらと目に付きましたが、ここ十数年全く大河ドラマとは縁がないので、最初は意味が分からず戸惑いました。念のためNHKのサイトを覗いてみると、米沢、仙台を始め、もちろん新潟は魚沼地方が頻繁に出ていました。最も訪れることの多い地方のこと、普段何気なく通り過ぎていたことを改めて“モッタイナイ??”とは思うはずはない!?!



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2 コメント

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Unknown (うたのすけ)
2009-07-27 18:53:01
今晩は。
まさに料理より建物の魅力ですね。いつも思うのですが先の大戦で日本中が空襲の惨禍に見舞われておりますのに、どっこい生きているではありませんが各地に文化遺産クラスの建築物が残っていて、且つ健在なのは驚きというほかありません。
米沢は縁ありまして、五回?は訪ねております。昔米沢の学生さん、娘さんですがお世話したことがあります。そんな縁で。
あとは小学校の同期会で小野川温泉を訪ねたりしております。もちろん鯉こくを賞味しております。あと、おそばの美味しかったのが記憶に残っております。上杉神社、一刀彫、佐藤錦、懐かしいです。
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Unknown (koba3)
2009-07-28 10:21:48
うたのすけさん お早うございます
全国を旅していて、各地に「民族遺産」とも言える建築物が残されていて、ほれぼれと眺め立ちつくすことがままあります。地元では観光に役立てようと保存運動も起こっていますが、実際に生活の場となっていて、快適な生活の維持と遺産の保存との兼ね合いが難しいのではないでしょうか。遺産とも呼べる建物は、地方の豪族・商家・地主など一握りの権力者の残した遺産であって、下層庶民のつましい暮らしからは何も生まれていません。格差社会が文化を生む、何か割り切れませんが・・・。
バブルの遺産で、各地に豪華ホテルが残されています。価格も下がっており泊まり時なのですが、食事の品数を競う相変わらずの経営体質は変わりません。美味しいものを少量で良い高齢者向きのホテルが有れば、救われるのですが・・・。
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