指揮者 神尾昇の一言

日々の生活の中でちょっとした事などがあったら、ちょろっと書き留めて行く、そんなブログです。

作曲家のナショナリティ

2010年03月30日 | Weblog

私は朝はNHK-FMで目が覚めるようになっている。
7時20分からはクラシックカフェ。
そして今朝はイギリスの作曲家、ヴォーン・ウィリアムズの曲をやっていた。
高校の時に聴いて大好きな曲の一つ「あげひばり」も流された。
そして布団で聴いていて思ったことは、その作曲家のナショナリティが曲に出る、ということを改めて思った。
ドからシまでのたった12個の音で喜怒哀楽や、情景、物語を表現するのは凄いことだが当たり前として扱っていた部分があった。
そして、ローマ三部作やスペイン狂詩曲、パリのアメリカ人などの曲名に地方や国名が入っているもの、または「カルメン」のようにスペインが舞台のような曲は当然その「地方色」を出すように作曲される。
「地方色」が存在し、そしてそれを音で表現できる、というのも凄いが、それぞれの作曲家は意識か無意識かはわからないし、おそらく「無意識」な部分が多いのだろうけれどその作曲家のナショナリティが出るのは面白いし、凄いと思う。
イギリスに帰化したドイツ人のヘンデルはやはりドイツ人だし、ロシアから逃げたラフマニノフはやはりロシア人だし、アメリカに招かれて裕福な生活を送ったドヴォルザークはやはりチェコ人である。
生まれた土地によるものなのか、血そのものに含まれているのか。非常に興味深いものがある。

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