漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

下戸の誇り

2018年08月12日 | せけんばなし
私事ながら申すと、

我が同居人ドノは、アルコールがまったくダメで、
おちょこ一杯のビールでも泥酔状態、

ワタクシめのように、
酔うためには大金を必要とする体質から見れば、

ウラヤマシイこと限りない。 (笑)

もっとも御当人に言わせれば、
アレは、酔っているんじゃなくて、

ただ「苦しんでいるだけ」、なんだそうですけれどもね。

最近読んだ本に、
下戸と上戸の遺伝子について書いた記事があった。

なんでも、
体内へ入ったアルコールは、

それを分解する酵素によって、
「アセトアルデヒド」なる物質に作り変えられるらしいが、

その「汗とあるで人」が、体内にたまると、
顔が赤くなったり酩酊したり、酒量が過ぎると気分が悪くなったり、

つまりは、
この「汗とあるで人」の作用で酔っぱらう分けです。

で、また、
この「汗とあるで人」クンを無害な酢酸と水に分解する酵素があって

その名を、
「アセトアルデヒド脱水酵素」と云う。

つまりは、コヤツが
「悪酔いの素」を、酢と水に変えてくれる分けですな。

話はここからなんですが、

この「汗とあるで人・骨抜き酵素」の有る無しは、
その人の持つ遺伝子、N型とD型の組み合わせによって決まる。

遺伝子ですから両親から、
ひとつづつ受け継ぐわけで、

結果、

NN型なら酒豪タイプ、

DD型なら酒は全くダメと云う下戸タイプ、

ND型ならその中間。


人類にはもともと
D型しかなかったのですが、

いまから二万年ほど前、
モンゴロイドの中へ、突然変異によりN型が発生、

よって、このN型は、
東アジアにしか居ないのだそうです。

つまり白人や黒人に下戸はいない。

で、このN型は、
どうやら、

日本列島で、
稲作を始めた弥生人に特有のもので、

それより以前から、
日本列島に定住していた縄文人には無い遺伝子らしい。

つまり、以上の学説により、

下戸である我が同居人ドノは、
由緒正しき「稲作文化の血」を引いておるのである、と、

本日、判明したのであります。 (笑)





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