漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

テーペーペー

2011年11月12日 | 政治・経済・こぼれ話

夕べ、首相は、
「TPPの協議に加わる」とだけ言い残して、日本を後にしました。

おもしろかったのはその後、

反対派の元農水相らが、
「”TPP参加”と言わせなかったのはワレワレの主張が通った」と胸を張っていたこと。

ニュースを見ていた我が同居人ドノも、

「首相は参加すると言ってるのに、
 この人たちは自分たちの意見が通ったと言ってる、なんかへンね」と首をかしげていました。

さて、私に、
政治家たちの発する永田町言語を翻訳できるほどの能力は無いが、

ただ、もし私が、
農協や医師会、さらには教職員組合や郵便局長さんの組織などをバックにする、
「山田の案山子」という名の有力国会議員であったとすれば、

こう考えるだろうなと妄想することはできる。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~

ワタクシ、案山子から見ても、
時代の流れや日本の国情から考えて、
いずれ、TPPのように日本が貿易関税を取り払う方向に行くことは間違いない。

しかし、例えそうなったとしても、
日本農業を外国との無制限の競争に晒すことは出来ないから、

今まで関税で守ってきた農業を、「補助金で保護する」方向に行くはずだ。

つまり、今までのような、
「10キログラム三千円」の日本の米を守るため、
外国産の「千円の米に二千円以上の関税」をかけて日本の米農家を守ると云う考え方から、

農家には千円で売らせるが、
その代わり、あとから「二千円の補助金」を付けると云う方向になるだろう。

そうなれば、その範囲は米以外の農産物全般にわたるだろうし、
その補助金は巨大なモノとなり、その配分をめぐっては巨額の利権が発生する。

今、ここでTPPに反対して、
わが支援者の信頼を取り付け組織に食い込んでおけば、

間違いなくそのオコボレにもありつけるだろう。

票とカネがセットになったこの利権さえシッカリ握っておけば、
ワタクシ案山子の政治生命も安泰と云うモノ。

そのためには、反対しすぎてTPP参加を潰しては元も子もない。
ここは、「主張が通った」ことにして、次の出番を待てば良い。

モチロン、民主党を割って出るなんてバカなことをするもんか、
あんなのはポーズだけ、フェイントに決まってるじゃないか。

「テーペーペーばんざい」。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。