夕べ、首相は、
「TPPの協議に加わる」とだけ言い残して、日本を後にしました。
おもしろかったのはその後、
反対派の元農水相らが、
「”TPP参加”と言わせなかったのはワレワレの主張が通った」と胸を張っていたこと。
ニュースを見ていた我が同居人ドノも、
「首相は参加すると言ってるのに、
この人たちは自分たちの意見が通ったと言ってる、なんかへンね」と首をかしげていました。
さて、私に、
政治家たちの発する永田町言語を翻訳できるほどの能力は無いが、
ただ、もし私が、
農協や医師会、さらには教職員組合や郵便局長さんの組織などをバックにする、
「山田の案山子」という名の有力国会議員であったとすれば、
こう考えるだろうなと妄想することはできる。
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ワタクシ、案山子から見ても、
時代の流れや日本の国情から考えて、
いずれ、TPPのように日本が貿易関税を取り払う方向に行くことは間違いない。
しかし、例えそうなったとしても、
日本農業を外国との無制限の競争に晒すことは出来ないから、
今まで関税で守ってきた農業を、「補助金で保護する」方向に行くはずだ。
つまり、今までのような、
「10キログラム三千円」の日本の米を守るため、
外国産の「千円の米に二千円以上の関税」をかけて日本の米農家を守ると云う考え方から、
農家には千円で売らせるが、
その代わり、あとから「二千円の補助金」を付けると云う方向になるだろう。
そうなれば、その範囲は米以外の農産物全般にわたるだろうし、
その補助金は巨大なモノとなり、その配分をめぐっては巨額の利権が発生する。
今、ここでTPPに反対して、
わが支援者の信頼を取り付け組織に食い込んでおけば、
間違いなくそのオコボレにもありつけるだろう。
票とカネがセットになったこの利権さえシッカリ握っておけば、
ワタクシ案山子の政治生命も安泰と云うモノ。
そのためには、反対しすぎてTPP参加を潰しては元も子もない。
ここは、「主張が通った」ことにして、次の出番を待てば良い。
モチロン、民主党を割って出るなんてバカなことをするもんか、
あんなのはポーズだけ、フェイントに決まってるじゃないか。
「テーペーペーばんざい」。
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