買い物に行く途中、
一坪農園が並んでいる中に、見事なネギボウズを見かけた。
青いネギの先に付いた、
耳かきの反対側についているボンボリのような丸いヤツ、
アレ、「ねぎの花」なんだそうですね、
花ですから、当然ながら、熟すと種をつける分けです。
このネギ、古くは「き」と一音だったのだそうで、
そこから、京都あたりでは「ひともじ」と云う呼び方もでき、
やがて、
根を食べるところから「根き」、つまり「ねぎ」となったのだそうです。
江戸時代中期の上方の書物には、
「京では『ひともじ』または『ねぎ』ヲ、大阪では『ねぶか』と呼ぶ」とあるそうで、
今でも大阪では、
「ねぶか」と呼ぶ年配の人がワリといますが、
コレ「根深」、つまり根を深く栽培し、食用とする処から。
もちろん、根ではなく地下茎ですが。
処で、橋の欄干(らんかん)にある「ぎぼし」、
青銅製の丸い玉に、小さくとんがった先のついたような飾りのアレ、
辞書などを引くと、
「ぎぼうしゅのナマリ」としてあることが多いのですが、
いいや、そうじゃない、
あれは「ぎぼし」が正しく、
あとから「擬宝珠」と当て字を付けたのだと聞いたことがある。
あれは、その形から、
元来「ネギボウズ」と言っていたものが、
その音に当てた「擬宝珠」と云うアテ字が、
いかにもそれらしくて、しかも、値打ちがあるように思えたので、
ついにはそれが本家のようになり、
当て字をそのまま字音で読んだ「ぎぼうしゅ」を、
正しいモノのごとく思うようになった、と云う分けです。
わたくしなどは、
案外、この説の方が当たっているのかもしれないナ、
などと、心ひそかに思っておるのでありまするヨ。
ダッテね、
「ネギ」が、むかし「キ」であったなら、
「ネギボウズ」も、「キボウズ」で有ったはずで、
それなら、
「擬宝珠」と当て字ができたとして、何の不思議もない分けですから。
一坪農園が並んでいる中に、見事なネギボウズを見かけた。
青いネギの先に付いた、
耳かきの反対側についているボンボリのような丸いヤツ、
アレ、「ねぎの花」なんだそうですね、
花ですから、当然ながら、熟すと種をつける分けです。
このネギ、古くは「き」と一音だったのだそうで、
そこから、京都あたりでは「ひともじ」と云う呼び方もでき、
やがて、
根を食べるところから「根き」、つまり「ねぎ」となったのだそうです。
江戸時代中期の上方の書物には、
「京では『ひともじ』または『ねぎ』ヲ、大阪では『ねぶか』と呼ぶ」とあるそうで、
今でも大阪では、
「ねぶか」と呼ぶ年配の人がワリといますが、
コレ「根深」、つまり根を深く栽培し、食用とする処から。
もちろん、根ではなく地下茎ですが。
処で、橋の欄干(らんかん)にある「ぎぼし」、
青銅製の丸い玉に、小さくとんがった先のついたような飾りのアレ、
辞書などを引くと、
「ぎぼうしゅのナマリ」としてあることが多いのですが、
いいや、そうじゃない、
あれは「ぎぼし」が正しく、
あとから「擬宝珠」と当て字を付けたのだと聞いたことがある。
あれは、その形から、
元来「ネギボウズ」と言っていたものが、
その音に当てた「擬宝珠」と云うアテ字が、
いかにもそれらしくて、しかも、値打ちがあるように思えたので、
ついにはそれが本家のようになり、
当て字をそのまま字音で読んだ「ぎぼうしゅ」を、
正しいモノのごとく思うようになった、と云う分けです。
わたくしなどは、
案外、この説の方が当たっているのかもしれないナ、
などと、心ひそかに思っておるのでありまするヨ。
ダッテね、
「ネギ」が、むかし「キ」であったなら、
「ネギボウズ」も、「キボウズ」で有ったはずで、
それなら、
「擬宝珠」と当て字ができたとして、何の不思議もない分けですから。