漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

天の川を見たことありますか?

2017年09月14日 | せけんばなし
先日、ネットで、
「夕焼けを見て感動、明日からの生きる勇気が湧いてきた」と云う記事を見かけましてね。

どこやらの温泉ホテルでは、
「感動的な夕日」が見られるそうなんです。

まぁ半分宣伝の、
ヨイショ記事だとは思うんですが、

このごろはこう云う感想を持つ方たちが増えましたね。

私の子どものころ、
夕焼けなんて珍しくも無かったし、

ホタルの群舞や天の川の見える星空も、
「夏なんだからアタリマエ」の光景だった。

もちろん、夕焼けもホタルも綺麗だとは思いましたよ、
でも、感動!、とまでは行かなかった。

だって、こう云う風景、
物心つく前から見なれてたんですからね。

処が、いまや、
これらはわざわざ出かけて行って鑑賞し、

感動すべき「絶景」となった。

まぁ、無理もない、
これらの景色は都会生活では見られないのだから。

イヤ、夕焼けぐらいは見えるし、
星も見えるかもしれないけど、

それは私が子供のころ、
ふるさとの山村で見たアノ風景ではない。

今思い返しても、
たしかにアレは“絶景”だったかもしれない。

都会育ちの人が、
はじめて「絶景の夕焼け」を見て、生きる勇気が湧いてきた、

という気持ちも分からないではない。

で、我が同居人ドノに確かめてみたんですよ、
そしたら、

ホタルは家の周りで見たことがあるし、
星空もあったけど、「天の川は見たことない」、とのこと。

彼女の生家は、
文教都市と云う肩書きのつく、

“都市圏の中の僻地”にありましたからね、
まぁ、無理もないが、なんだか、中途半端な気分、

わたしが、ですがね。 (笑)







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