阪神タイガースのマートン外野手が、先日の夕刊にこんなことを書いていた。
「大学へスポーツ推薦で入学する学生が、
プロになる割合はそれほど高くなく、活躍する選手はもっと少ない。
二年や三年でプロを辞めねばならなくなって、
いざ、仕事を探そうにも、
スポーツ以外には何も知らず、用意ができてないと云う選手もいました。
私の通っていた大学に、
若いうちから生涯を考えた人生設計をする、
”トータル・パーソン・プログラム”の授業があったのは、
こうした背景があったからだと思います。」
彼は、
「現役引退後のプランはまだ決めていない」としながらも、
「例えば牧師など、社会に貢献できる仕事をしたい。」と続けています。
大学に限らす、
スポーツ特別枠で入学した高校生なども、
社会生活を送るに必要な礼儀やマナーを含めて、
「普通の人になった時、どうするか」を学んでおく必要があるのだろうと思います。
「スポーツ以外には何も知らず、
社会で働く用意もできてない」と云う事態を避け、
早くから準備しておけば、
追い詰められて自殺するような痛ましい事態や、
巨額の負債を抱えて、
破産の危機に瀕するようなことも、少しは減るのだろうな、と思ったことでした。